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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月20日

J2第40節 C大阪×湘南@長居

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1位C大阪、78ポイント。3位湘南、75ポイント。2009年のJ2を振り返った時に、必ずや主役として語り継がれるであろう2チームの直接対決も今日でラストの3巡目。5月2日、第12節@平塚は湘南が中村祐也の1点を守り切って辛勝。7月12日、第27節@長居は激しい打ち合いの末に3対4で湘南の逆転勝利。ここまでは湘南の2戦2勝。最終決戦は長居スタジアムに18874人の観客を集めてキックオフを迎えました。序盤から仕掛けたのはホームチーム。4-3-2-1が基本布陣になりつつある中で、「マルチネス離脱で逆に中盤での守備意識が強くなった」と敵将の反町康治監督も認めるトレスボランチの後ろ盾を受けて、酒本憲幸、石神直哉の両SBがかなり高い位置をキープ。両サイドもうまく使って、20分過ぎまでは一方的に攻め続けます。対する湘南は「前半はこっちの方が腰が引けてて、中学生とプロチームのよう」と反町監督。寺川能人も「前に運べないし、凡ミスが多くてリズムが掴めなかった」と振り返ったように、とにかくボールを収める所がほとんど見つからず、押し込まれて、ボールを奪ってもクリアするのが精一杯という時間が続きます。ただ、「全体的に押されるのは承知の上」(反町監督)。実際に20分過ぎからは、相手の攻撃に晒されながらも守備のリズムはある程度構築されていた印象で、危険なシーンは30分に船山祐二がミドルを枠に飛ばし、そのCKをニアでカイオが合わせた一連と、37分に石神のクロスを酒本がフリーで外した、この3回くらい。「カウンターには人数が揃っていればそんなにやられないし、我慢強くやれればと思っていた」と坂本紘司。シュート数は8対0、見ている印象はおそらくそれ以上のワンサイドだったはずですが、実際のスコアは0対0。ある意味、実に“サッカー”らしい、展開とスコアの因果関係で前半は終了しました。ハーフタイムを挟むと、湘南も47分に中村がチーム初シュート。51分にも阿部吉朗が相手と競り合いながらミドル。「後半からスイッチが入ることも多い」と坂本がいうようなアグレッシブさがようやく出てきます。しかしゲームの流れを決定付けたジャッジは56分。湘南のアンカー田村雄三に、この日2枚目のイエローカードを岡田正義主審が提示。再びC大阪に天秤の針は大きく揺れ動くことになりました。そして61分、酒本から横パスを受けた船山は「打とうと思ったが真司が空いたんで」パスを選択、その空いた香川真司がダイレクトで返すと、「ファーが凄い空いてた」と冷静に左スミへ。移籍後5試合目での初ゴールは貴重な先制弾になりました。さらに、3回の決定機を得て迎えた69分、船山のCKをファーで乾が繋いでカイオがヘディング、野澤洋輔も素晴らしい反応で弾き出しましたが、トレスボランチの中央で存在感を発揮していた藤本康太がプッシュ。こちらも今シーズン初ゴール。2対0、状況を考えてもあまりに大き過ぎる差が付きました。湘南のプライドも88分に。左サイドの間接FK、寺川のボールをジャーンが頭で一刺し。長居の一角で声を枯らしたサポーターをもう1度叫ばせます。それでも、意地の反撃はここまで。「同じチームに3回負けることは許されない」(香川)という首位の矜持。C大阪が大一番を制しました。湘南はやはり大きかった田村退場。相手も焦れ始め、攻撃のリズムもできかけていた矢先のアクシデント。正直、厳しい判定だった気もしますが、結果的に「難しい展開になったのは間違いない」(反町監督)「あの時点でウチの勝ちは見えた」(香川)と、勝敗を左右するキーファクターになってしまいました。大きな勝ち点3を手に入れたC大阪は「球際の気持ちで勝った試合」(C大阪・羽田憲司)「選手たちの本当に気持ちのこもったパフォーマンスに感謝したい」(クルピ監督)と、奇しくもキャプテンと指揮官が声を揃えたように、気持ち、気迫でも湘南を上回っていたように見えました。勝利に貢献した船山は「最終目標はここじゃない」とキッパリ。4位との差も6に拡大。4年ぶりのJ1へ。残るは11試合です。    AD土屋




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