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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月03日

J2第37節 湘南×栃木@平塚

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試合後の公式記録を見ると、シュート数は湘南の6に対して栃木が17。「前半取られていれば引っ繰り返されているような展開」とは湘南・反町康治監督。実に勝ち点で3倍近い差のある3位と18位の対戦は、3倍近いシュートを放った後者の健闘が目立つゲームとなりました。やや湘南が押し気味ながら、どちらも主導権までは取り切れない時間が続いた序盤を経て、先にスコアを動かしたのはホームチーム。18分、坂本紘司が中盤でもたつく相手DFからボールを奪ってリンコンへ付けると、左へ展開。阿部吉朗のクロスはDFがクリアしたものの、こぼれ球を拾ったアジエルが力強いボレー。栃木からすれば「不用意なミスからの失点」(栃木・松田浩監督)。反町監督も「点を取るまでは我々の目指しているサッカーができた」と語りました。しかし、あくまでもそれは“点を取るまでは”。ここからはアウェイチームが一方的に攻め続ける流れが生まれます。24分には向慎一のスルーパスをチェ・クンシクがフリーで受けて惜しいシュート。30分には赤井秀行がフリーの鴨志田誉にパスを通しますが、シュートまでは行けず。それでも中央バイタルを簡単に空けてしまうシーンが続いた湘南。「人数はいるのにマークがいないのは守備してない選手がいるということ」と振り返った坂本は、押し込まれる状況に「ラインが下がり過ぎてしまった」ことを指摘。反町監督もたまらず30分過ぎには田村雄三と寺川能人をセンターに置いて、4-3-3から4-4-2にシフトしたものの効果は薄く、44分には本橋卓巳のシュートが左ポストを直撃、こぼれを拾った河原和寿のシュートは野澤洋輔のファインセーブで何とか逃れますが、「入り方はよかったし、いい試合になるはずだった」(アジエル)湘南の流れは霧散。完全な栃木ペースでハーフタイムに入りました。栃木で目を引いたのは、FWに入ったチェ。アバウトなボールもある程度は収める体の強さと、諦めずに食らい付いていく姿勢は好印象。彼の奮闘が湘南のラインを下げさせた部分もあったと思います。後半も流れは変わらず、続く栃木の優勢。セットプレーからいくつかチャンスを得ますが、なかなか得点までは至らずにいると、63分には湘南に決定機。リンコンのパスからアジエルが抜け出し、GKの出鼻をループで狙うもわずかにバーの上へ。69分にもエリア内で寺川が決定機逸。突き放せません。すると、ようやく栃木の執念が結実。75分、交替出場してから10分強、ほとんど攻撃に絡めていなかった石舘靖樹のスルーパス、河原は左からカットインするとニアを射抜くファインゴール。黄色の一角を除いて静まり返る平塚。残り15分、勝敗の行方は俄然不透明になりました。湘南にとってさらなる追い打ちは85分。アンカー田村が向を倒して、2枚目のイエローカードでピッチを後に。試練は続きます。しかし、「1点を取る姿勢を見せていったが現実的には厳しい」(反町監督)状況で、ここからは昇格に懸ける意地の発露。90分、猪狩佑貴が繋いで坂本の左クロス、リンコンはバックヒールにトライもヒットせず。94分のラストプレー、坂本のCKに島村毅が合わせると軌道は枠を捉えながらも、まさに“枠”のクロスバーに。タイスコアは変わらず。勝ち点1が両チーム均等に振り分けられました。最下位とは思えない力を発揮した栃木は、右サイドを中心にボールもよく回り、内容は十分勝ち点3に値するものでした。「失点したことや2点目を取れなかったというディテールを追求していくしかないなという感じ」と松田監督。このドローは浮上のキッカケとなるでしょうか。一方、「集中力の欠如でボケてしまったような展開」とゲームを総括した反町監督。「ウチのやり方はミスが増えたらピンチも増える」と坂本。「残り少ないといっても、まだ14試合ある」(反町監督)戦いの終着点は如何に。    AD土屋




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