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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月19日

J1第26節 川崎×浦和@等々力

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中断という形で水をさされたとはいえ、王者鹿島を凌駕する力を日本中に見せ付けた川崎。一方、前節山形に快勝してようやく泥沼の連敗地獄を脱出した浦和。常に好勝負となる両チームの対戦は等々力です。川崎を「Jリーグで最も優れた最も強力なチーム」としきりに評したのはフォルカー・フィンケ監督。そんな相手に対して浦和が選択したのは、まず守備ありきの布陣。CBの前には阿部がしっかりと鎮座し、バイタルの門番に。SBも攻撃参加は抑えめで、片方のサイドが上がれば片方のサイドは必ずステイ。数字で表すならば4-2-3-1というよりは、4-1-4-1に近い形で、鈴木も前に食い付いていくケースが多いという、かなり川崎を意識した戦い方を採ってきました。そして、それをモロに受けてしまう格好になったホームチーム。「もう1つボールを奪ってから押し上げが遅かった」と関塚隆監督も振り返ったように、枚数をかけて埋められた敵陣へと切り込む手段に乏しく、得意のショートカウンターも「スピードに乗る前に止められた」(川崎・川島永嗣)場面が多くチャンスには至らず。うまく阿部を引き剥がすことができません。3人の外国籍アタッカーが放った4本のシュートはすべて枠内も山岸がストップ。4-3-3から4-4-2へのシフトなど、いくつかの施策も試みるものの「高い集中力を保っていた」(フィンケ監督)浦和の堅陣を破れないままに45分を消費。ストレスの溜まる前半になりました。守備に重点を置いた浦和も、サイドでの攻防に関しては決して後手に回っていた訳ではありません。特に右サイドに入った今シーズン初スタメンの梅崎は、「自分らしいプレーがある程度できた」と自ら手応えを感じる切れ味を披露。30分にはカウンターから川島にファインセーブを強いるようなシュートも。浦和にとっては限りなくプラン通りに近い前半だったのではないでしょうか。後半に入って、先に動いたのは関塚監督。52分になかなか高い技術の生かし所を見出だせなかった養父に替えて田坂を投入。すると56分、田坂のパスからSBの村上がエリア内へ侵入。シュートは闘利王に体でブロックされましたが、早くも連携からチャンス創出。このあたりからやや圧力がジワジワ効き出したのか、ようやく川崎に連動性が出てきます。が、こういう展開でセオリーとしてよく挙げられる得点パターンはミス絡みかセットプレー。今日は後者。67分、ポンテの柔らかいFKはエリア内の人垣をスルリと掻い潜ると、右ポスト内側を叩いてゴールの中へ。比較的フリーで持つシーンが多い中でも、決定的な仕事をできずにいた10番の執念か。先制点は浦和に記録されました。川崎としては、CBの薗田が両足をつって交替を用意していたタイミングでの悪夢。薗田自身も「自分のポジションで交替選手を使うのは非常にもったいない」と語るなど、悔しい失点になりました。77分、原口に替えて堀之内を送り込み、トレスボランチで一層守備を固めた浦和。3分後、追加点を掴みます。カウンターから鈴木が右へ。山田暢のクロスをエジミウソンが丁寧に落とすと、走り込んだのは再び鈴木。思い切り蹴られたボールは一目散にネットへ。「相手の攻撃を考えれば1本のミスも許されない状況」で耐え続けたキャプテンの今シーズン初ゴール。指揮官も「多くの選手が絡んだゴールという所に価値がある。このようなシーンをもっともっと見たい」と称賛した貴重な2点目。その後の10+4分も潰し切った浦和が、11試合ぶりの完封という勲章を胸に勝ち点3を奪い取りました。鹿島敗戦の報を受けてゲームに臨んだ川崎はまさに「ウチもお付き合いしてしまった」(関塚監督)結果に。「一進一退の我慢比べ」(同)に屈し、勝ち点は詰められず。バイタルを潰された時のバリエーションという課題が残りました。勝った浦和は一言で強かったですよ。守備の安定感は抜群。前述の梅崎が推進力になったサイドアタックにも冴えがあり、ほぼパーフェクトなゲームでした。田中達也、山田直輝も帰還と戦力も充実。厄介なチーム復活の予感です。   AD土屋




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