デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/07

S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年07月22日

J2第29節 横浜FC×鳥栖@ニッパ球

foot!
  • Line

ここ9試合負けなしと、実は第2クールの勝ち点トップを走るのは鳥栖。序盤戦こそ苦しんだものの、チームが固まり始めたタイミングでのハーフナー加入が呼び水となり、一気に順位を上げてきました。ホームで仙台を下して乗り込むアウェイは三ツ沢。ユアスタ、味スタのビッグカードに隠れがちですが、上位が潰し合うことを考えると密かに今節の要注目カードです。どちらもなかなか主導権を取れない立ち上がり。最初のチャンスは10分に鳥栖。ボランチの高地系治が放ったミドルはGK大久保拓生がファインセーブ。12分、武岡優斗の右クロスにハーフナーマイクのヘディングは大久保の正面。鳥栖がまずは攻め立てます。しかし、ゲーム自体のリズムを築きつつあったのは横浜FC。「アンが入ったことでいくつかの形が作れた」と樋口靖洋監督が語ったように、2トップの一角に入ったアン・ヒョヨンは見た限りストライカーと言うよりチャンスメーカータイプの印象。10分に須藤右介のクロスを演出すると、33分には難波宏明のヘディングを呼び込む、右サイドから絶妙のクロス。能力を発揮します。それ以外にも、例えば37分に吉本岳史のミスクロスがあわやゴールとなりかけたシーンも、直前に6、7本の綺麗なパスで崩すなど、イメージの共有は十分見て取れますが、このようなシーンは稀。特にミドルレンジのパスに正確さを欠き、“崩せるはず”の形がなかなか具現化されません。すると42分、島田裕介が左サイドでドリブルしながらタメを作ってファーへクロス。「島さんが出してくれるのはわかってたし、いいタイミングで飛び込めた」ハーフナーがダイブ。先制。「我々のリズムではなかった」(鳥栖・岸野靖之監督)鳥栖がリードして前半を折り返しました。ハーフタイムを挟むと様相は一変。アウェイチームが勢いを増していきます。そして49分、右サイド、ゴールまでは30m以上、柳沢将之は迷わずミドル。素晴らしい弾道は、クロスバーを叩いてラインの内側へ。「サッカーをよう知ってる。全てを投げ出す姿勢などたいしたもんだと思う」と指揮官も絶賛したアラサーSBのゴラッソで2点差。さらにとどめは71分。島田の左CK、「ここに来たらどうしようもないという絶対的なモノ」(岸野監督)、凄まじい高層階ヘッドは当然ハーフナー。0-3、勝負は決まりました。横浜FCも小野智吉、池元友樹を投入し、実質4トップ気味で最後の反攻に出ましたがシュートも遠く、「現時点での力の差を受けとめなくてはいけない」(樋口監督)結果に。先制以降はゲームを掌握した鳥栖が勝ち点3を手にしました。これで怒濤の10戦負けなしとなった鳥栖は前半こそ「相手がタイトに来て難しい展開になった」(岸野監督)ものの、後半はしっかり修正して危なげない内容。柳沢、CBの飯尾和也、高地など勘所を押さえた選手がうまく配されているように感じました。「上位に食い込める位置まで来ている」(ハーフナー)現状。勢いを掴んでいる流れは本物です。一方、「もう少し早くクロスを上げるとか、もうちょっとの所」とSH、FWで奮闘した西田剛、「ちょっとしたアプローチやポジション取りの甘さ。あと3mのプレスバックや、あと5m詰められれば」と樋口監督が話した横浜FC。前述したイメージの共有に間違いはなさそうです。ただ、それが表現できない時に割り切ったり徹底したりするようなもう一手が、決定的に欠如しているように映りました。試合後、サポーターは選手が乗り込んだバスを囲み、強烈な罵声を浴びせ、発煙筒まで焚くことで抗議の意を表明。現在8戦勝ちなしで最下位、クラブとしての総力が問われているのではないでしょうか。   AD土屋




  • Line