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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年07月01日

J1第10節 川崎×G大阪@等々力

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日程の妙によって激闘を交わした1週間前の再戦となる川崎とG大阪。スタイルは大いに異なれども、J最高峰の攻撃力という共通項を持つもの同士の対戦は等々力です。攻める意識は窺えるものの、やや慎重な立ち上がりが過ぎると、流れを掴んだのはG大阪。要因はキーマンのポジションにありました。ここ2試合は橋本と明神だったドイスボランチに、今日は遠藤と明神を起用し、橋本を中盤の右に移してきた西野監督。対する関塚監督は、寺田と谷口をドイスボランチに置いた、中盤ボックスの4-4-2。この構図で、「CBからビルドアップしてくる」(関塚監督)G大阪に対して、川崎2トップがプレスに行く優先順位は最終ライン。さらに川崎のドイスボランチは、自分のエリアに入れ替わり立ち替わり侵入してくる4枚を見るので手一杯になり、必然的に中央には遠藤が泳げるスペースが広大に。ここで彼が集めて散らして、パスワークにリズムが付きます。15分過ぎからはアウェイチームが一方的に攻め立てる展開になりました。しかし、ほんの一瞬の隙を突いたのはやはり川崎の14番。32分、ボールを奪うと短いドリブルから左へ絶妙のロングパス。受けたレナチーニョがカットインからシュートも、体が流れて当たらずミスキックに。が、逆に最高のパスとなり、ファーから走り込んだ養父が一振り。「それに徹してたし、それしか考えてなかったはず」(G大阪・加地亮)とわかっていながら、やられたカウンター。「押し込んでいる展開で一瞬の隙をやられてる」(西野監督)悪癖が顔を出した相手を尻目に、ワンチャンスを見事に仕留めた川崎が前半をリードして折り返しました。後半に入ると、いきなり山場が訪れます。52分、エリア内で二川が養父に倒されPK。G大阪とPKという2つのイメージを容易に結び付ける男の登場に、スタジアムも静まります。しかしボールが蹴られた直後、大歓声が巻き起こったのはホーム側。「考えてやらずに、頭じゃなくて体で反応しようかなと思った」川島が遠藤のキックを完璧にセーブ。スコアは変わりません。さらに56分、今度はFKとして再び対峙した遠藤のキックも素晴らしい反応で弾き出し、ゴールを死守。その能力を見せ付けます。さて、何とか追い付きたい西野監督は63分、明神とチョ・ジェジンに替えて、佐々木と播戸を投入。すると、これが一面では成功し、一面では失敗することになりました。まず成功は佐々木の投入。右サイドを任された佐々木は、持ったら仕掛ける積極性でサイドを制圧。鋭い突破からクロスを連発します。そして、失敗は結果論ですがチョ・ジェジンを替えたこと。佐々木が送るクロスは、高さに定評のある川崎守備陣がことごとくクリア。何本かあった二アヘのボールにも反応は乏しく、決定的なシュートは打てません。佐々木で活性化したのはチョ・ジェジンを下げた後だったのですが、高さがなくなったことで結果として怖さが失われたのは否めません。終盤はラインをある程度深く取り、ボランチに寺田、横山と、CB4枚をボックスに並べた布陣を最後まで崩せず、G大阪はスコアを動かせないままタイムアップ。「次の鹿島と戦うためにも勝ち点3が欲しい」(関塚監督)川崎が返り討ちを果たしました。敗れたG大阪は「らしさも出してくれたが、最後に決めきれない。それに尽きる」という西野監督の言葉がすべて。「違うスタイルを求めようとは思ってない」(西野監督)ことは明白なので、修正ポイントも少なく、単純に点が取れるか取れないか。今日は取れなかったということでしょうか。勝った川崎は川島の安定感が光ります。「1-0の試合が続いての勝ち点3は非常に価値がある」と関塚監督は話しましたが、前節の山形戦も含めて、守護神のパフォーマンスは特筆モノ。次の大一番、首位と2位の直接対決が今から楽しみですね。   AD土屋




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