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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年06月20日

J1第14節 柏×FC東京@日立台

foot!
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柏17位、FC東京14位。なかなか浮上のキッカケを掴みきれない両チームが激突した中断明け一発目のゲームは、順位こそ近いものの、その間に横たわる7の勝ち点差が持つ意味を、FC東京がまざまざと見せ付ける結果になりました。序盤はホームの柏ペース。菅沼が左サイドから積極的に攻め立て、試合前、「今日からが本当の開幕だ!」と気勢を挙げたサポーターに期待を抱かせます。しかしその想いは9分で霧散。栗澤の中途半端なFKは味方に届かず、「一番警戒していた」(柏・高橋真一郎監督)東京のカウンター。その数は柏3に対して東京6。ブルーノ・クアドロスのラストパスに、最高のタイミングで抜け出した石川がボレーでズドン。「前半何とかゼロに抑える」という高橋監督のプランも破壊されます。直後の10分、東京GK権田のミスキックを拾った李が無人のゴールにも関わらずシュートを外してからは、完全に東京ショー。20分には徳永のクロスを平山が胸で流すと、DFラインの裏でフリーのカボレが難なく叩き込み、0-2とリードを広げ、その後も23分平山、24分平山、30分カボレ、37分平山、42分石川と実に5回もの決定機を創出。柏は自陣で凌ぎ、それも崩されたら菅野のファインセーブ頼みという展開を余儀なくされました。要因は主に2点。まず、東京の2トップ、平山とカボレがほぼノーミスでポストプレーをこなしたこと。これで、後方からのオーバーラップは促進され、カウンターの切れ味は鋭さを増していきました。また、あと1つはセカンドボールをことごとく拾ったこと。まずはカウンターが発動、それが跳ね返されても、米本、梶山、羽生がすぐさま反応してボールを奪取し、2次攻撃、3次攻撃に繋げていきます。柏のラインは下がる一方。エリア内では東京が個の力でこじ開けようとトライ。ワンサイドゲームの様相を呈して45分が経過していきました。ハーフタイムで選手を替えずに臨んだホームチームの受難は続きます。後半開始40秒、徳永のスローインをカボレがヒール。エリアやや外で受けた平山は、同じ13番を纏ったワールドユースの盟友を肩で弾き飛ばすと、左足で左スミに豪快な一撃。間違いなくこの日の主役が決めた3点目。柏で最も奮闘していた13番も力及ばず。勝負は決しました。51分、「90分できるコンディションではない」(高橋監督)フランサとポポを同時投入。最初の5分は輝きを放った10番も、ミスの増加と共に集中力も削がれて埋没。11番も58分のポスト直撃弾が唯一の見せ場。そして60分に、最もゴールの可能性を感じさせた菅沼が交替させられ、その後は「課題だったゲームの終わり方も、最後まで自分たちの時間でバランスを崩さず守備もできた」(FC東京・城福浩監督)相手の前に、1つの決定機も生み出すことなくタイムアップ。ナビスコの好調は何処へ。まさに完敗を喫し、ゴール裏のサポーターからブーイングを浴びる結果になりました。東京は「チャンスを創り続けることで、ゴールは奪える」という城福監督の言葉を体現。文句の付けようがないゲームだったのではないでしょうか。個人的には平山、石川の活躍も見事でしたが、米本が一番印象に残りました。67分にはフランサの巧みなターンを前に、完璧な対応からボール奪取。梶山との補完関係も良好で、ルーキーながら起用されている理由がよくわかりました。柏は、いよいよ後がなくなってきましたね。これ以上言うこともあまり見つかりませんが、1点目と2点目は共にフリーでラインの裏へと抜け出されている辺りに、集中力の欠如が見てとれます。「こんなことでレイソルは死なない」という指揮官の言葉をサポーターはどう捉えるでしょうか。   AD土屋




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