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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年05月30日

JFL前期第13節 アルテ高崎×TDK SC@浜川

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5勝5分け24敗、勝ち点20、17位。コレ、2008年の全成績。6勝5分け1敗、勝ち点23、3位。コレ、2009年の12節終了時。もはや春の珍事では済まされない躍進を遂げているのが今シーズンのアルテ高崎です。北関東の一都市でいったい何が起こっているのか、流し目先生の“ポゼッションしないバルサ”スタイルが果たしてどう変化しているのか、見届けるべく高崎へ行ってきました。某局の“絶対に負けられない戦い”BGMと共に入場してきた選手を見ると、早くも変化が。それはユニフォーム。昨年までは数年来の着回しによる勤続疲労で、当初は鮮やかな赤だったと推測するしかなかった朱色のお召し物がピッカピカの赤へ。サプライヤーもKELMEに変わっていました。すると開始10秒で決定機を創出。いきなり観衆の度胆を抜いてみせ、お色直し効果を見せ付けますが、9分にはTDKに先制点。右サイド30m近いFKを池田昌広が何バウンドかさせながら左足で直接突き刺し、白のヒュンメル軍団に笑顔が弾けました。さて、試合が進むにつれ、徐々にアルテの変化が明らかに。まずシステムは4-3-3から、ベーシックなドイスボランチの4-4-2へ。あれほど極端に高かったDFラインも、少し低めに位置しながら4枚がキッチリ上下動。さらに足元で繋ぐ意識が高く、無闇に蹴ることは稀。つまり、昨年後期以降の一目で他チームとの違いがわかるスタイルから、非常に“オーソドックス”なスタイルへのシフトがそこにはありました。ただ、比較的ポジションチェンジも少なく、繋ぎも中盤より低い位置が主で、攻撃のスイッチはなかなか入りにくい印象。そんなこんなで前半は両チーム合わせて唯一の枠内シュートを沈めたTDKがリードして終了しました。しかし、ハーフタイムに“世界のリフティング王(場内アナウンスより)”ツチヤさんの軽快な音楽に乗った摩訶不思議なリフティングショーがしめやかに披露されると、ゲームの流れは一変します。46分、左サイドから崩し、久保田圭一が放ったボレーは何バウンドかしながら左スミに吸い込まれ、アルテが同点。54分にも久保田が惜しいボレーを見せ、すっかりペースがホームチームに。それでも次のゴールはTDK。57分、CKの流れで右サイドにいた池田が左足でクロス、千野俊樹が頭でズドン。2本目の枠内シュートで2点目を奪い、またもリードとなりました。反撃したいアルテも69分には大越崇司がハイパージャンピングボレー、71分には森慶太がマルセイユルーレットから勢いでミドルと、途中出場の2人が相次いで大技を繰り出します。そしてボールボーイを務める小学生の集中が完全に切れ始めた78分、秋葉勇志のアーリークロスに久保田がドンピシャのヘッド。JFLトップスコアラーの活躍で、2度のビハインドを跳ね返したアルテがしぶとく勝ち点1を獲得しました。昨シーズン幸谷監督就任以降、5勝を挙げたものの、5点以上取られて負けたのは9試合と、その特異な戦い方が注目を浴びたアルテ。あれをやりきって勝ち点を挙げた幸谷監督も見事でしたが、端的に言って今シーズンのスタイルなら大敗はなさそうです。2失点は今シーズン初で、ここまで13試合10失点。大宮や鳥栖でのプレー経験があるGK田中賢治の加入も大きなプラス材料ですし、苦しい展開の中で2度追い付くなど結果が呼んだ自信をも感じることができました。殊勲の久保田も「何本か決定機を外してしまい、あそこがこれからの課題。前期4位以内を目指す」と力強いコメント。3位対10位でほとんど力の差がなかったことを考えると、勝ち点を積み重ねるにはこのスタイルも十分アリ。【診断結果】アルテ、変わりました。  AD土屋




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