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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年04月19日

J2第9節 水戸×横浜FC@笠松

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7試合負けなしの4位と、序盤戦における台風の目になりつつある水戸。今日の相手は、開幕からいまだに勝利のない横浜FC。無敗記録の更新か、はたまたシーズン初白星か、個人的に注目のカードを見に、今日は笠松へプチ遠征を試みました。システムはどちらも開幕から4-4-2を継続。共に中盤はフラットに近いボックスですが、水戸の方がポジションの流動性はあります。ゲームは、開始から横浜FCが水戸を圧倒。「連動したプレッシングと近い距離でのパスワーク」(横浜FC・樋口靖洋監督)で、完全に主導権を握ります。7分には片山奨典のアーリークロスを御給匠が頭で落とし、最後は八角剛史が飛び込みボレー。水戸GK本間幸司のファインセーブに阻まれますが、崩し切った形を創り出しました。横浜FCが好リズムを生み出した要因をもう1つ挙げれば、御給のポストプレーでしょうか。チームのターゲットとして、高低問わずよくボールを収めて繋いだことでサイドの上がりも促進。前半だけで8本獲得したCKは、ゴールにこそ結び付かなかったものの、御給のポストワークの貢献度が高かったと思います。さて、水戸でその役割を期待されたのは高崎寛之でしたが、チーム自体が「高崎と荒田にボールを預けて、何とかしてくれという感じ」(水戸・木山隆之監督)と単調なフィードが多く、なかなかボールを収められません。それでも17分には、森村昂太のクロスを高い打点のヘディングでポストにぶつけ、個の強さは見せました。その後も横浜FCの時間が続く中、ビッグチャンスを創り出すまでには至らず、ゲームの針は大きく揺れながらもスコアは動かないままに前半は終了しました。後半も「プレスが掛からないというか、プレスにも行ってない」と木山監督を嘆かせたホームチームを尻目に、横浜FCが攻撃する時間が長い展開に。47分には須藤右介が頭で狙うも、GK本間がキャッチ。63分にも三浦淳宏のFKから池元がシュートを放つと、これは水戸DF星野圭佑が体でブロック。押し込みながらジリジリする時間が続きます。何とか劣勢を跳ね返したい木山監督も、58分の金澤大将に続いて、71分には吉原宏太を送り込み、その吉原を2トップ下に置いて中盤をダイヤモンドに移行することで「少しやりたいことができかけた時間」(木山監督)を創りますが、「いい形に持っていけなかった」(同)と持続せず、再び耐える時間を強いられます。樋口監督も76分に決断。三浦淳と御給を諦め、カズと難波宏明で最後の勝負に出ました。そして、その選択は最高の形で報われます。スコアボードの時間表示も消え、追加タイムに入った直後、加入後3試合で中盤の要になったチョン・ヨンデから縦へ出たボールをカズが繋いで、最後は難波が右スミへ。悩めるエースの劇的弾にベンチも沸騰。土壇場での決勝ゴールで、9節にしてとうとう横浜FCに歓喜が訪れました。「凄く嬉しいです」と笑顔を見せた樋口監督。「90分イニシアチブを取っていた」(樋口監督)中、「本来我々がやりたかったことが多く出せた」(同)ことも大きな収穫。ゴールは最後の最後まで待たされましたが、内容に結果も伴った勝ち点3だったと思います。一方の水戸は「負けに値する試合。自分たちのよさを何ひとつ出せなかった。すべての面で相手が上回った」と木山監督もおかんむり。残念ながら、最近の好調さは見る影もなく、まさに完敗でした。18位の横浜FCが4位の水戸を圧倒して勝利する、といった辺りに今シーズンの“戦国J2”っぷりがよく現われているかもしれません。試合を通じて、私がグッと来たのはスコアボードの掲示。リプレイが流れるようなビジョンではないんですが、セットプレーの度にカラフルな字体で、“Match your mind”“Catch the chance”が出てくるのはよかったですねえ。あとは、やっぱりパエリアと唐揚げが同時に食べられるスタジアムは、笠松しかないと思います。   AD土屋




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