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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年04月25日

J1第7節 大宮×新潟@埼スタ

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大宮は2005年、新潟はその前年の2004年。初昇格からそれぞれ4シーズンと5シーズン、苦しい時期も乗り越えてきたことで今や完全にJ1クラブというイメージが定着した両雄にとっては、99年以降1シーズンを除いて常にリーグ戦で激突してきた、いわばライバル的な存在との対峙。これが“リアル”オレンジダービーです。スタイルは共に堅守速攻型。システムも大宮の4-4-2に対して新潟は4-3-3でしたが、守備時においては、大宮がFWの1枚を相手のアンカー本間までプレスバックさせ、新潟も3トップのワイドが相手のSBをケアすることで実質4-1-4-1になるので、かなりガッチリ噛み合う展開に。加えて、どちらもDFラインの設定が低く、「ピッチ状態もあってなかなか裏で受けられない」(新潟・矢野貴章)膠着した時間が長くなっていきます。その中でも新潟は13分に1つの狙いを体現。大島のポストプレーから矢野が繋いで、内田がクロス。チョ・ヨンチョルが二アでスルーして、松下がクロスバー直撃の惜しいシュート、と綺麗な流れを創出しました。大宮は16分、橋本のFKからマト、藤田と渡り、最後は藤本がボレー。クロスバーをかすめて外れましたが、崩し方は上々。ただ、決定的なシーンはお互いにこの1回のみ。スコアレスで最初の45分間は消費されました。「前半はイージーミスが凄く多かったし、攻守の連動性がまったくなかった」と鈴木淳監督が嘆いた新潟。修正を施したはずのハーフタイムを経ても、「さほど動きの量、質とも変わらなかった」(鈴木監督)ためか、ほとんどセカンドボールを拾えるようになっていたホームチームに流れが傾いていきます。それでも、張外龍監督は「相手の3枚の中盤の速攻にちょっと遅れていたので(大宮の中盤も)3枚にしたかった」と56分に小林を下げて土岐田を投入。石原を右の中盤に配し、橋本を「2ボランチのちょっと前」(橋本)に置いた4-2-3-1にシフト。結果的に、この変更で藤田、その後に入ったデニス・マルケスと1トップが孤立し、独力での打開に最も可能性を感じさせた石原もサイドに押しこめられ、逆に攻撃は手詰まりに。さらに65分にはマトが自陣で軽率なロスト、独走したマルシオ・リシャルデスのシュートミスに助けられますが、この辺りを境にして明らかにゲームの潮目は変わっていきました。そして奮闘したデニス・マルケスのシュートがクロスバーに阻まれた89分から3分後、決勝点は生まれます。コーナースポットに歩み寄ったマルシオ・リシャルデスはショートコーナーを選択、田中からのリターンを受けると「味方が触っても触らなくても、常にゴールを狙って危険なボールを蹴っている。いいボールが蹴れた感触」というキックを中へ。これがGK江角の頭上を破り、雨に打たれながらも声を張り上げ続けたゴール裏サポーターを歓喜の渦へ。「しっかりアウェイで勝ち点を取る」(本間)という今季のチーム目標に最後の最後で勝ち点2を上乗せして、新潟が3試合ぶりの白星を挙げることに成功しました。勝ち切った新潟で目を引いたのは今季初先発のチョ・ヨンチョル。ペドロ・ジュニオールが契約上出場できない中、「いつもやってるやり方」でアクセントに。田中投入後は中盤3枚の一角として「練習の時もやってきた」と役割をまっとう。2つのポジションを難なくこなす汎用性に加え、90分間走り切る運動量も証明してみせてくれました。大宮では、こちらも韓国人のパク・ウォンジェがやはり今季初先発。左SBと、途中からはボランチの一角を担いましたが、まだコンディションの問題からか明確な持ち味は発揮できなかったのではないでしょうか。起用法も含めて次節以降に期待したいと思います。しかし、5月目前とは思えない寒さの中、最後まで戦った両サポーターの皆さん、お疲れさまでした。   AD土屋




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