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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年04月18日

J1第6節 柏×名古屋@日立台

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「負けたくない気持ちが最後のゴールに繋がった」とは92分に決勝ゴールを決めたダヴィ。マギヌンのシュートがDFに当たってダヴィの前にこぼれる幸運はあったにしても、それを呼び込んだ布石はストイコビッチ監督の積極的な采配にありました。フランサ、玉田と共にレギュラーFWを欠く中、柏は1トップにポポを当てはめて、いつもの布陣。対する名古屋は吉村を「攻守の上で非常に重要なリンクの動きをする」(名古屋・ストイコビッチ監督)アンカーにおいて中村と山口がセンター、ダヴィが前に張る4-1-4-1に近い形でスタート。これが奏功したのは名古屋でした。特に守備面ではポポと1トップ下の李を、2枚のCBと吉村で監視することで基点を潰すことに成功。柏の攻撃は機能不全に陥ります。加えて31分にはマギヌンのパスを受けた中村が縦のスペースへ絶妙の配給。走り込んだ小川のクロスをフリーでダヴィがヘッド。素晴らしい形で先制点を奪ってみせました。好調時に比べるとボールの回りこそ若干遅いものの、前半は間違いなく名古屋のゲームだったと思います。さて、ほとんどいい所のない45分を強いられた柏は、後半から李を上げた2トップにシフト。収まらないクサビのパスを減らし、サイドでの縦、あるいは相手DFラインの裏を狙い出しました。49分には横幅を使ったアタックから李が決定的なヘディング。枠を外れましたが、流れを引き寄せます。すると59分、FKを李が素早く横に出すと、菅沼がゴールまで30m弱の距離から右足一閃。これが右スミに突き刺さり、ホームチームがゲームを振り出しに戻しました。その後は双方数回のチャンスを創り合いましたがゴールネットは揺れず、刻々と時間が経過する中で、冒頭で触れたストイコビッチ監督の決断が為される訳です。80分、山口OUT、吉田IN。監督は「リスクを冒しても攻撃したかった」と「練習でもやってない」(名古屋・吉田)3-5-2を決行。目に見える形で攻撃におけるギアチェンジを選手に要求しました。もちろん柏の高橋真一郎監督も「1-1の後は2点目を取りに行ってたのでリスクは負っていた」と語りましたが、実際80分過ぎからの10分間は「システムチェンジでスペースが生まれた」(ストイコビッチ監督)名古屋が押し込む時間が長く、結果としてダヴィの決勝点に繋がっていったことは確かだと思います。そのゴールも柏のCKを防いだ流れからのハーフカウンター。右サイドから小川がサイドを変えるボールを蹴ると、左サイドに上がって来ていた選手はなんと4人。最終盤においても体現された切り替えの速さは見事なものでした。苦しみながら連敗を2で止めた名古屋。内容としてはまだまだかもしれませんが、「勝ち点3を取ったことに大きな意味がある」とはストイコビッチ監督。キャプテンの楢崎も「これを機に強いグランパスを取り戻したい」と語りました。敗れた柏は交替カード3枚をすべて負傷交替に取られるなど不運な面もありましたが、改めてフランサ不在時のマイナス面が強く出た印象です。それは守備においても同様。ポポを1トップに据えたことで「前からプレッシャーに行きたかった」(高橋監督)はずが、実際はプレスの始点が曖昧でボールの取り所が定まらず、失点は2点とも綺麗に崩された形からでした。同点時におけるリスクの負い方もあまり明確ではなく、何となく前掛かった雰囲気も。「下向いてもしょうがない。今がどん底だという気持ち」と高橋監督。いまだ未勝利、桜が散っても柏に春はなかなか訪れません。   AD土屋




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