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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年03月07日

J1開幕戦 川崎×柏@等々力

foot!
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昨年の12月13日、ヤマハスタジアムで磐田のJ1残留を確定させるホイッスルを聞いてから早3ヵ月。ようやくJのある毎日が私たちの生活に帰ってきました。今シーズンも歴史に残りそうな名勝負に立ち会えるよう、勘所鋭く全国を回りたいと思っている次第であります。さて、待ちに待った開幕戦。私は個人的に今シーズンの優勝候補筆頭だと思っている川崎と、こちらは説明不要・柏の一戦に行ってきました。システムは共に4-2-3-1。両チームのスタイルを考えると、序盤から激しく打ち合うかと思いましたが、始まってみると「攻撃的に行こうと思っていたが、押し込まれるシーンが多かった」(柏・高橋真一郎監督)柏が引いてブロックを形成。さらに川崎もチョンテセが「前線のブラジル人3人と連携がうまくいかなかった」と振り返ったように、ボールを奪っても細かなズレが目立ってチャンスは創れず、膠着した時間が続きます。特に柏は監督会見を聞くまで、間違いなく前半は守備的なプランで臨んだのだろうと思わせるくらい前へ出られずじまい。相手のキーマン・中村へのマークを命じられた李も「相手の攻め残りを意識して全体が下がっちゃった」と渋い顔。こと攻撃面では思い通りにいかなかったようです。ただ、その分守備は安定。ボランチの杉山が中央で存在感を発揮し、相手の攻撃が芽吹き始める段階で何度もクラッシュ。ここが潰せたことと、前述した川崎の細かい連携ミスで、決定的なピンチは皆無。シーズン最初の45分は非常に動きの少ない、静かな展開のままで終わりました。しかし後半に入ると早々にゲームが動きます。50分、柏のカウンター。フランサが中央でボールを持つと、狭い所を狙ったスルーパス。これは川崎DFがカットし、「一度潰せたには潰せた。リスク管理もできてはいた」(川崎・寺田)ものの、こぼれ球を拾ったポポのクロスに二アヘ飛び込んだのは菅沼。意図していた攻撃ができない中、「プラン的にはすごくいい感じ」(李)の先制点を実質このゲーム初の決定機で掴んだのは柏。これで一層ゲームの構図はハッキリしてきました。何とか手を打ちたい等々力復帰戦となる川崎の関塚隆監督は、失点後もなかなかゴールまで迫れない状況を見て、「もう少し中盤が支配できれば」と66分、トップ下のヴィトール・ジュニオールを下げ、アンカーとして横山を投入。中村と谷口を前に出した4-1-4-1に近い布陣にシフトします。すると攻め続けた成果がようやく結実したのは77分。ジュニーニョが右へ振ると、中村が鋭いクロス。小林はクリアしきれず、中央で待っていたチョンテセがボレーでズドン。1-1、同点になりました。この直後は一時的にノーガードで打ち合うような時間がありましたが、最終盤はホーム川崎が攻勢を強めます。しかし、84分伊藤、91分寺田と共に中村のプレースキックから生まれた決定機は菅野が阻止。内容と結果から見れば、川崎は惜しい、柏は悪くない、勝ち点1を分け合う形になりました。開幕戦という特別なシチュエーションをドローで終えた両チームですが、「我々が目指すサッカーはやってくれた」と語ったのは関塚監督であり、「今年やろうとしている我々のサッカーはできなかった」と語ったのは高橋監督。実際、スコアに表れない部分で実力差はかなりあったように感じます。とりわけ柏は、選手たちもまだ手応えを掴むまでには至らなかったはず。次の千葉ダービーで真価が問われるでしょう。川崎は「パスワークでサイドが上がる時間を創っていかなくては」と関塚監督が言うように、サイドアタックは鳴りを潜めました。山岸、井川の両SBも効果的な攻撃参加はわずか。前半のような手詰まりの状態を打破するためにも、中央とサイドの使い分けはもっとハッキリさせる必要がありそうです。  AD土屋




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