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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年10月18日

J1第29節 東京V×大宮@味スタ

foot!
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勝ち点5差の中で9チームが、迫り来る降格の影に怯えながら戦うことになった残留争い。今日は32ポイントで並ぶ、入れ替え戦枠の16位東京Vと、自動降格圏の17位大宮が直接対決するビッグマッチに行ってきました。「お互いに“負けたくない”から始まってしまった」(東京V・柱谷哲二監督)ゲームは、序盤から共にSBもオーバーラップを完全に自重するノーリスクの展開。攻撃へとスイッチが入るのは、頻繁に起きた中盤での目を疑うようなミスパスを奪った時がほとんどで、そこからの攻撃も決定機に結び付けるまでには至りません。大宮の樋口靖洋監督は攻撃面に関して「ポゼッションとターゲットの使い分け」を課題に挙げましたが、客観的に見ても“ターゲット”となるべきラフリッチの貢献度は皆無。ポストワークでもミスを連発し、高さでも競り勝つシーンは数えるほどで、マッチアップする機会の多かった那須も「ウチではもっと高くて強いFWと練習しているので、自信を持って自分のタイミングで競り勝てた」と余裕の表情。なまじロングボールが増えたばかりに、今季の持ち味だったはずのパスワークも影を潜めるなど、弊害ばかりが目に付きました。対する東京Vも平本を頂点に据えた4-2-3-1を敷いたものの、3のサイドに入った柴崎と飯尾にいいボールが入らず、トップ下のディエゴも孤立気味。「重苦しいゲーム」(柱谷監督)のまま、45分が費やされました。後半、「前半はプラン通り。ファイトしながらゲーム出来ている」と言う樋口監督に対して、「ホームなんだよ。もっとボールをどんどん前に出していこう」と柱谷監督。すると、開始から10分は大宮が攻勢に出ますが、その後は東京Vが押し続ける展開になっていきます。ここでのキーマンは福西。抑え気味だった前半から一転、積極的に前へと絡んでいったことで、ディエゴがさらに前へと出ていく格好でボールを収め出し、中盤を支配し始めました。74分、両チームは同時に1枚目のカードを切ります。東京Vは疲れの見える飯尾から廣山へ、大宮は藤本から土岐田へスイッチ。ここでも交替策が奏功したのは前者。82分、廣山が送った浮き球にいち早く反応したのはディエゴ。カバーに来たDFをものともせず、冷静にフィニッシュ。「自分のゴールだけではなくみんなのゴール」とディエゴも振り返った先制点は時間帯や内容を考えても決定的な一発。果たしてそれが決勝点となり、東京Vがあまりにも大きな勝ち点3を奪取しました。大宮は「サイドで守備面でのパワーが欲しかった」(樋口監督)と今日がJリーグデビューとなる塚本泰史を右SBで起用。駒澤大学時代の高精度キックを見ていたので、期待して見ていました。しかし、このゲームの持つ意味や、ある程度攻め上がりを制限されるような状況下で、非常に難しい役回りを強いられました。失点シーンでディエゴに付いていたのは塚本。試合後、沈痛な表情で「自分のマークでやられてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱい」と声を振り絞りましたが、かなり酷なデビューとなってしまいました。東京Vも決して褒められた内容と言えなかったのは確か。でも、最低限かつ最高の結果を得たのも確かです。後半に見せたアグレッシブさはキチンと対価として報われました。結論として、ほとんど互角のチーム力の中で勝負を分けたのは、デニス・マルケスの不在を含めた外国籍選手の差だったと、私は思います。   AD土屋




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