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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

スタッフブログ 2008年07月18日

実体験を基に高地開催問題を考える 後編

foot!
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前編は僕の高山病体験談に終始してしまいましたので
今回はそれを基に高地開催問題を考えてみます。
僕も体験したように高地での運動が危険なのは百も承知で
それが原因でピッチ上で選手が倒れるなんて許されませんが
FIFAも南米予選の高地での試合開催をいきなり禁止とするのではなく
選手が高地での試合にしっかり準備した上での話しで(ここが重要!)
まずは「6人まで交代できるようにする」とかレギュレーションに
特例を認めるとか、いろいろできると思うんですけどねぇ。
南米予選もリベルタドーレスもあまり強くない国が
高地というのが面白いところで、そこが見所でもありますし。
仮にアルゼンチン、ブラジルなどの強豪国が高地の利を生かそうとするなら
それには誰もが思いっきり反対することでしょう。
高地では強豪チームが勝ち点を計算できないから面白い。
特にリベルタドーレスの強豪クラブの高地でのアウェイ戦なんか
とんでもないドンデン返しが起きることが多々ありますし。
かなりマニアックな見方をすると、高地での試合の時は
強豪チームが選手の消耗を避けるためセカンドチームで挑むこともあって
なかなか見られない選手が見られたりするので
個人的にはそこも楽しみだったりしますけど。
一見メリットだけの高地のチームですが、低地では
ボールの飛び方の違いなどに逆に戸惑い苦戦することが多いそうです。
単に個人のレベルの問題もあるとは思いますけど。
ところで、前編の『高地でスゴイ奴は、低地ならもっとスゴイ』理論だと
ボリビアなんかは超人的なチームになってしまいます。

我がアジアでもアウェイの地の気温だとか
湿気だとかがいつも問題になりますよね。
でも南米の高地での試合を考えるとまだまだヌルいですよ。
そのアウェイの環境を全て含めて、それがW杯の予選でしょう。
世界一を目指すからにはそれさえも克服して欲しいと思ってます。
さっきも言いましたが、全てはしっかりとした準備があっての話ですが。
アウェイの環境とかを考えると、やはりヨーロッパは恵まれてますかね。
あまり記事にはなりませんが、アフリカや中南米も
W杯予選は、いろいろな面で苦労してそうです。

ちなみに、またメキシコの話に戻りますが
高地メキシコシティでは気圧の関係で
かなりうまくビールをグラスに注いでも泡泡になります。
そして、空気抵抗が少ない分ボールもあまり曲がらず
コーナーキックからの直接ゴールなんてほとんど見る機会はないそうです。
たまたま僕らが行った時に国内リーグ戦でそんなゴールが決まり
そのシーンが『歴史的ゴール』として
何度もテレビで放送されるくらいなんです。
写真は、数々の伝説の舞台となった聖地アステカ。
マラドーナの5人抜きも神の手も
実は標高2000メートル以上の地での出来事だったんですねぇ。
それも含めてやっぱ彼は超人です。
P5090005.JPG
石神

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