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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年04月12日

J1第6節 東京V×FC東京@味スタ

foot!
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3年ぶりに帰ってきた、Jリーグでも屈指のダービーマッチとして知られる首都決戦・東京ダービー。現在国内では唯一同じスタジアムをホームとして使用するクラブ同士が激突するダービーだけあって、サポーターも勝手知ったる味の素スタジアムを二分。この雰囲気が帰ってきました。FC東京サポーターがアウェイゴール裏に陣取るのも新鮮ですね。さてゲームです。まあメディアやサポーターの盛り上がりを考えると、選手にとっても意識するなというのが無理な話。共に慎重という訳ではないのですが、「ダービーということでガチャガチャした展開」(FC東京・羽生直剛)のまま前半は推移。6分にはCKからディエゴのヘディングが自陣ゴールに飛び込みますが、オフェンスファウルでノーゴールになると、この後は膠着した時間が続きます。加入2試合目となる注目のフッキも、柱谷哲二監督が「気持ちが強く入ってボールを持つ機会がすごく増えてしまった」と評したように、ドリブルで突っ掛けてはFC東京の体を張ったディフェンスの前にチャンスを作れず、イライラが募ります。しかし恐るべき個の力が炸裂したのは43分。右サイドFKのチャンス。ディエゴが軽く出したボールに左足一閃。速く鋭い弧は瞬間でファーサイドのネットに到達し、やはりフッキの一撃でホームチームがリードを奪いました。3人のブラジル人選手を軸とした東京Vの攻撃をほぼ完璧に抑えていたにも関わらず、セットプレーから先制を許したアウェイFC東京。城福浩監督は後半に向けて「リズムは悪くない。同じペースでやり続けよう」と指示。さらにフッキとディエゴに続けて訪れた決定機を凌いだ61分、今や貴重な切り札となった18歳のルーキー大竹洋平を送り込みます。すると1分後、その大竹が起点になりカボレ、赤嶺と繋いで最後は羽生のミドルがゴールへ吸い込まれ、ゲームは振り出しに戻りました。この後からは両チームほぼ均等にチャンスを迎えるオープンな打ち合いに。前半はプレー機会の少なかった昨年までの同僚である両GKの土肥、塩田もにわかに忙しくなってきます。そしてもはやドロー濃厚だった89+1分に最後のドラマが待っていました。左サイドから中央に放り込まれたボール、「GKとDFの間に落とせば事故でも起こるんじゃないかなと思った」今野のヘディングは実際にGKとDFの間へ。これに詰めたのはフッキとのマッチアップも対等、あるいはやや優勢で抑え込んでいた長友佑都。記録上はオウンゴールでしたが、「点を獲る気持ちで行った」(長友)気迫のオーバーラップが追加タイムでの決勝点を生み出し、注目の東京ダービーはアウェイゴール裏が沸騰する形の幕切れとなりました。試合後、敗れた柱谷監督は「とてもエキサイティング。サポーター同士も負けられないし、我々も負けられない。今日は勝利への運がなかった」と、勝った城福監督は「メディアやファンが盛り上げて下さるので我々にも責任が出てくる。こういう文化を作って下さることに感謝したい」と語りました。前半の膠着も、後半の打ち合いも、劇的な決勝点も、その直後に起こったフッキのレッドカードも、全部パッケージで見て楽しめたダービーだったと思います。ただ、ケガで欠場したマッチデイ表紙のこの選手がいたら展開も結果も違うものだったかもしれませんね。  AD土屋




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