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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年03月15日

J1第2節 浦和×名古屋@埼スタ

foot!
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横浜FMに0ー1で敗れ、厳しいスタートを切った浦和にとってのホーム開幕戦。対峙するのはストイコビッチ新監督率いる名古屋。個人的には先週末の京都戦からかなりポジティブな印象を受けていたので、拮抗したゲームを期待して埼スタに向かいました。両チームスタメンの共通項はDFラインの軸を負傷で欠いた事。浦和は闘莉王、名古屋はバヤリッツァ不在でゲームに臨みます。序盤は主導権が行き来する展開。そしてお互いに何度かチャンスを逃して迎えた14分、左サイドで阿部とのパス交換からマギヌンの左足、名古屋のクロスが唯一向かう先に浦和は付き切れずヨンセンのヘディングはネットへ。アウェイの赤がゲームを動かしました。先制を許した浦和は、攻撃の連動性不足という開幕戦での課題が全く改善されておらず、ツートップが完全に孤立。時折見せるカウンターも後方から飛び出して行く選手は皆無でチャンスにすら結び付けられません。対する名古屋は得点後から主導権を掌握し、ピッチの横幅を広く使ったボール回しで圧倒的なポゼッション。ラストの精度を欠いたことで追加点は奪えなかったものの、ほぼゲームをコントロールしたまま45分を終えました。浦和はこの危機的状況に際し、シュートのなかった高原を諦めて永井を後半開始から投入。すると彼がやや低い位置まで下りて受けることで、ボールの収まり所ができ、リズムが生まれます。51分にはその永井のクロスのこぼれ球に反応した鈴木が左ポスト直撃のミドル、1分後にはエジミウソンがDFをぶち抜いてシュートと惜しいシーンも頻発。さらに鈴木と交替で入った梅崎も積極的な仕掛けですぐゲームに入り、浦和のゴールが生まれそうな予感がスタジアムを包みます。しかしそんな雰囲気は1つの致命的なミスで霧散しました。68分、名古屋のオフサイドによる間接FK。GK都築の「リスタートになって早く攻めようとして」出したパスに味方選手は気付かず、ボールは小川の元へ。「クリスマスプレゼントのような2点目」(浦和・オジェック監督)でますますホームチームは苦境に立たされます。残された20分あまり、必死に攻める姿勢は見せましたが、最後まで組織として崩す形は出せずじまい。「2ヵ月やってきたことが全てピッチの上で出た」(ストイコビッチ監督)名古屋が、埼玉スタジアムでは初めて浦和を破り、見事な勝ち点3を獲得しました。しかし浦和はかなり重症ですね。攻守共に、特に攻撃面では組織で動くシーンはほとんどありませんでした。私はやはりポンテの不在が大きく響いていると思います。彼が個を束ね、自らも強烈な個を打ち出していたからこそ浦和の攻撃は循環していたのだなあと。単純な能力値の加算がそのままチーム力の加算にならないことがこの2戦で証明されてしまいました。アジア王者が抱える憂欝は深刻です。一方の勝った名古屋は、全員新卒入団3年目以内という若い4バックがよく集中して無失点に抑えました。特に左SBの阿部は攻守のバランスも的確で左足の精度もある好選手。日本懸案のポジションだけに今後も注目です。なお、ストイコビッチにとっては今日が監督としての初勝利。「人生の中でも必ず覚えているであろう日になった」と笑みを浮かべて語っていました。写真は浦和美園駅。浦和のみならず名古屋の旗まで掲揚中。  AD土屋




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