最近のエントリー
カテゴリー
- Ben’s Foot! notes (77)
- Foot!ジャズ・ラウンジ (1)
- Foot!セレクション (11)
- Foot!楽曲紹介 (262)
- Friday (141)
- Jリーグ (390)
- Monday (53)
- Road to Foot!People (14)
- Saturday (1)
- Thursday (26)
- Tuesday (18)
- Wednesday (36)
- その他の試合 (330)
- スタッフブログ (688)
- ワールドカップ (71)
- 今週のFoot! (449)
- 今週のプレゼント (591)
- 内巻敦子イラストギャラリー (353)
- 出演者からのメッセージ (9)
- 前回のハイライト (123)
- 本日の補足 (202)
アーカイブ
このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
先月はすっかり忘れてたこの企画。
今後も地味に少しずつ回顧しながら展開していこうと思っています。
まあ皆さんもすっかり忘れてしまったでしょうが、
前回は初日が終わった所まで。今回は2日目のお話です。
怒涛の1日目を終えた翌日はリトマネンのルーツを訪ねて彼の母国へ。
かなり朝早くホテルを出発し、一路再びコペンハーゲンへ。
そこからフィンランドはヘルシンキへと飛び立った訳です。
↑これがヘルシンキの空港内。3ヶ国語が混在してます。
当初はまずヘルシンキでリトマネンも在籍していたHJKというクラブが
練習しているスタジアムに行く予定だったのですが
モロモロの理由と、田口Pの一存で急遽彼の生まれ故郷ラハティへ行くことに。
かなりちゃんとしたロケ車ばりのワゴンに揺られながら、
キャプテン翼や北斗の拳、スラムダンクの話を3人ですること、確か数時間。
(田口さんは基本、既に無口。疲れやすい人なので。3人は土屋&倉敷夫妻です)
番組でもご紹介した、あのスキー台のあるラハティスタジアムに到着しました。
すると我々の前に現れたのは、10番の番号入りラハティTシャツを着用し
ツッカケサンダルをズルズル引きずるヒゲ面のオッサン。
誰々?誰?と思っていたら、その人こそFCラハティの広報ヤリ氏だったんです。
↑ヤリさんと会ったスタジアム入口付近より撮影。A4とA5はどうやって分けてんだ?
ヤリ氏いわく、「今日は練習ないんだよ。でも日本から取材が来るって言うから
何人かの選手を集めといたからさあ。ソイツらにボール蹴らせるんで
それを撮影するってことでどうですか?」とのこと。
でもまだその選手たちが来ていなかったので、スタジアム内を見学することに。
今回のロケ1発目の撮影は、スタジアム内にあるクラブ事務所風の部屋。
トロフィーやら写真やらクラブのフラッグやら色々なモノが飾ってあり
かなり珍しいショットが数々撮れたので手応えを感じながら部屋を後に。
(というか既に倉敷さんと田口さんとヤリさんは次の場所へ向かってました)
その時、私は気付いたんです。
「ヤベー、カメラと三脚のケースがない…」
この北欧ロケの前に行った最後の海外ロケは2006年1月のスペイン。
その時の最大のトピックと言えば、何と言ってもあの事件。
そう、ここでも何回か話したことがあるPANS&COMPANYの悲劇(不注意)です。
まだ何一つ撮影してない時点でカメラを盗まれるという大失態。
脱力感、無力感、後悔、失望が同時に押し寄せる、本当にツラい経験でした。
だからこそ今回のロケでは忘れ物だけには気をつけなくちゃと、
肝に銘じ銘じ銘じ銘じ銘じ続けた挙句にデジャブした、まさかの再失態。
スタジアムに入ってからの全行動を反芻し、思い当たった場所へダッシュ。
まあ我々の他には誰もいなかったので、何とかそこにケースは取り残されてましたが…
この一連、ケースとはぐれてから再会するまで実時間にするとほんの20秒くらい。
既に次の場所へと移動していた田口さんと倉敷さんは気付いていません。
ただ、1人だけ、倉敷さんの奥様だけはその顛末の一部始終に気付いておられました。
すると奥様の口からこんな言葉が降臨したのです。
「今回はそういう細かいことを気遣ってくれる人はいないから。
大変でしょうけど頑張って下さいね」
奥様にもPANS&COMPANYの悲劇(不注意)の話はしていたんです。
それなのに、また同じことを繰り返したことも知ってらっしゃったんです。
全てを理解した上での励ましのお言葉。
私はその瞬間、この先どんな手段を使ってでも奥様が楽しい旅を過ごせるように
考え、動き、働くことが自分の使命だということを深く認識しました。
そして、それもそうなんだけど、それ以上にまず何より
もう忘れ物をしないようにすることだろー、と強く心に刻んだわけです
どこに行っても、何をしても、まず忘れ物のことを考え続けたことで
その後は決して同じ徹を踏むことはありませんでしたが
あの時の20秒と、そして奥様の言葉がなければ、
もっとヒドイ忘れ物をしていたかもしれません。
実はこの顛末が、北欧ロケで一番印象に残っていることかも。
それ以降は帰国しても忘れ物に対して異常なまで敏感になりました。
人間、成長のキッカケってのは意外な所に転がっている気がします。
まあこれを成長と呼ぶかどうかは結構微妙ですけど…
とりあえず間違いないのは、倉敷さんの奥様は超人格者だということです。
AD土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!