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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年10月06日

J1第28節 柏×G大阪@日立台

foot!
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前回対戦は5月。第12節、万博。そこまで3戦連続で引き分けていたG大阪が柏を研究して導きだした戦い方は、前線からのプレスを無力化するために引き気味からカウンターを狙うというもの。それが見事にハマり、2ー1でG大阪が勝利しました。そして5ヶ月後、日立台。1試合平均2得点以上を誇る強力アタッカー陣も、ここ3試合で2得点と湿り気味。逆転優勝に向けて、「負ければ厳しくなる状況」(G大阪・西野監督)で選択したのはバレーの1トップ。4ー5ー1の布陣で臨んできました。柏も蔵川、近藤の負傷に古賀の出場停止を受けて、小林亮、小林祐、石川、大谷という最終ラインの顔触れ。その連携の浅さを突くように、序盤は前方へと簡単にボールを付けるG大阪の策が功を奏します。特にバレーの気迫は凄まじく、右ポストを直撃した開始1分のシュートを皮切りに、10分、11分、12分と続けざまに相手ゴールを急襲。さらに16分には1トップ下に入った家長のシュートも左ポストを叩き、早くも柏はサンドバック状態へと追い込まれます。しかしディフェンス面で集中を切らさず最後まで体を張り続けると、28分にフランサを起点にしたカウンターでフィニッシュまで持ち込んだ辺りから、ボールを回し始めたG大阪に主導権こそ握られますが、何回かやはりフランサが絡んだ鋭いカウンターで応酬。共に攻守の切り替えが速く、ゴールへの予感を漂わせながら45分間を終えました。そんな中、後半開始から前半最も危険な存在だったバレーが負傷のため交替。1トップには播戸が入ります。すると、前での収まり所を失い、中盤でのボール回しが増えたG大阪に対して、高い位置でのプレスが効き始めた柏ペースに。流れそのまま51分、李がDF2人の間をぶち抜いて横へ流すと、走り込んだフランサがエリア外から右スミへ突き刺し、ホームチームが先手を取りました。後半に入ってからはボールこそキープするもののシュートが少なく、1点を失ったG大阪。「どうなるのかなって思いはしてた」と西野監督が正直に振り返ったように、バレー不在はあまりに大きく、なかなかゴールは遠いように見えましたが、60分に播戸、62分に寺田が続けてチャンスを掴むと、勝負所を嗅ぎ分けたかのごとく攻勢に。そして64分、この日は思い切りが悪く、ややブレーキになっていた加地が最高のクロスを送ると、播戸がドンピシャのタイミングでヘッド。試合は振り出しに戻りました。さらに畳み掛けるG大阪。3分後、二川のパスからトラップで抜け出した寺田と小林亮がエリア内でもつれて転倒。微妙なシーンでしたが、家本主審は迷うことなくPKを指示。となれば、職人遠藤がいつも通りに決めて1ー2。これが毎年優勝争いをし続けているチームの底力でしょうか。たった4分間で、いとも簡単にリードを引っ繰り返してしまいました。新たな目標"TOP3"達成のため、勝ち点を上積みしたい柏も74分には「4ー2ー3ー1から3ー5ー2に替えるために」(柏・石崎監督)一気に3枚を入れ替えて勝負に出ますが、速攻をチラつかせながらボールをしっかり回すG大阪の老獪さは特筆モノ。ほとんどチャンスも掴めないまま、いい位置で得た2本のFKもいつも通りアルセウが思い切り蹴ってカベに当てるパターンで万事休す。"TOP3"を狙うチームと、"TOP3"として戦っているチームの差を見せ付けたG大阪が、勝負強さを発揮して優勝戦線に生き残りました。前半の決定機をG大阪が確実に決めていればワンサイドゲームになっていた可能性も十分あったと思うので、粘り強い対応でそうさせなかった柏も頑張ったのですが、相手の弱点を突く力、勝負所を見極める力、そして試合を終わらせてしまう力、これらを含めた総合力で、やはりG大阪と柏の間にはまだまだ小さくない差があることを痛感したゲームでした。   AD土屋




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