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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年10月13日

ナビスコ準決勝2ndーLeg 川崎×横浜FM@等々力

foot!
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J1へと帰還したのは2005年。1年目は上で戦うためのしっかりしたベースを構築し、2年目にはナビスコベスト4、リーグも終盤まで優勝争いを繰り広げた中での2位と大躍進。今年は初挑戦のACLで堂々のベスト8と、まさに長足の進歩を遂げてきた川崎フロンターレ。関塚監督体制4年目の集大成でもあり、クラブの悲願でもあるタイトル奪取まではあと2試合。そしてその前に立ちはだかるは、リーグ戦年間王者3度の名門横浜F・マリノス。アウェイゴール2発を日産スタジアムに叩き込んだ前半90分の結果を受けて、川崎の1点リードで後半の90分がキックオフされました。アウェイゴール上、最低でも2点を取らない限り勝利のない横浜は立ち上がりから激しいプレスをかけ、勝利への執念を露にします。7分には清水がラインギリギリで残したボールをニアへ送ると、大島が飛び込みゴール。いきなりトータルスコアは同点になりました。序盤は「マリノスさんの流動的な所を掴みきれなかった」(川崎・関塚監督)川崎ですが、横浜の両サイドが「非常に高かった」(横浜FM・早野監督)ことで、特に左サイドの久木野がフリーになるシーンが目立ってきます。すると20分、谷口からフリーでボールを受けた久木野がシュート、これはDFにブロックされますが、再び久木野が拾って後ろへ下げると、走り込んでいたのは左SBの伊藤。25m近い距離を一瞬で無にしたミドルはGKの手を弾いてネットへ。意外な男のJ1昇格後公式戦初ゴールで等々力が沸騰します。3分後には久木野からのパスを中村がダイレクトで鋭いスルーパス。チョンテセが冷静に沈め、トータル4ー2。川崎が圧倒的優位に立ちました。3点が必要になった横浜は当然前に出ざるを得なくなりましたが、なかなか大島にボールが入らずパスミスも散見。35分にはカウンターから中村のパスをチョンテセが受け、ファーへ低いクロスを送るとジュニーニョがプッシュ。3点という、スコア的には決して小さくない点差が付いてしまいました。しかし試合はなかなか落ち着かず、横浜も37分にはCKのこぼれから那須のクロスに坂田が合わせてゴール。スコアがかなり激しく動いた結果、135分を終えて5ー3と川崎が2点のリードを得て、最後の45分間に入ります。いよいよ追い込まれた横浜は小宮山に替えて田中隼磨を投入。那須を右SBから左SBへ移すと、彼が左サイドで基点となりチャンスを創出します。さらに山瀬幸を下げてマルケスを送り込み、左サイドに変化をつけてきた横浜に対して、関塚監督は久木野から井川にスイッチ、4ー4ー2から3ー5ー2にシフトチェンジして対処します。2点のアドバンテージを持つ中、60分過ぎからは完全にゴール前にブロックを築いて守り切る態勢に入り、やや受けに回る時間が早いかなという印象もありましたが、川崎山脈とも評される箕輪、寺田、伊藤を中心に危なげなく相手の攻撃を跳ね返します。横浜の切り札、ハーフナー・マイクの投入にも、関塚監督は即座に河村を送り込み、トリプルボランチ気味の5ー3ー2に近い形でセカンドボール対策も万全。「競り負けた後の反応もウチが勝っていた」(川崎・寺田)ことで着々と時間を潰していくと、焦りからか80分には中村のフィードに飛び出した横浜GK榎本が完全に目測を誤り、まさかのハンド。レッドカードが提示され、事実上勝敗は決しました。ロスタイムには河村のパスにジュニーニョが独走、急造GK松田も果敢に体を投げ出しましたが、最後は黒津が無人のゴールに押し込んで打ち止め。2戦合計6ー3で川崎が横浜FMを粉砕して、7年ぶりのファイナルへ駒を進めました。この試合に限っては、関塚監督の采配が一枚上手だった印象です。「3バックだと、マリノスさんのクサビの落としから2列目が前線に飛び出してくる時に7枚8枚が後ろを向いて対応することになるので、攻撃に出るのが遅くなる」(関塚監督)のを嫌って敷いた変則4バック、マルケス、ハーフナーの投入にすぐ対処した交替策はお見事でした。「我々らしい戦いを国立で出したい」(関塚監督)「サポーターと共に勝ちたい」(中村)決勝戦は11月3日、相手はこちらもナビスコ初優勝に燃えるガンバ大阪。今から非常に楽しみです。   AD土屋




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