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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
前回栃木グリーンスタジアムからレポートをお送りしたのが7月7日の七夕。奇しくもまたもやゾロ目の9月9日、実に2ヵ月ぶりに栃木SCを観ようと宇都宮にやってきました。今日の会場はグリーンスタジアムではなく、今季初開催となる栃木県総合運動公園陸上競技場です。さて現在の栃木SCの状況ですが、柱谷監督就任から好転しているのは間違いないようで、前回レポート時、ソニー仙台と引き分け、さらに次のアローズ北陸には敗れて10位まで順位を落としましたが、長良川での準加盟ダービーとなったFC岐阜戦では米田の移籍後初ゴールなどで、2ヵ月・12試合ぶりの勝利を挙げます。さらに横河武蔵野をホームで破り久々の連勝を飾ると、ロッソ熊本には惜敗したもののYKK AP戦ではこちらも京都から加入した小原の2ゴールで快勝。首位佐川急便との試合が延期されたために、1試合消化が少ない中、昨日敗れた4位の岐阜とは8ポイント差。残りは10試合、正直1つも負けられない戦いが続いています。今日の相手は、昨シーズンの王者Honda FC。現在6位とはいえ、栃木よりは上位に位置していますし当然厳しいゲームが予想されます。さらに最近の涼しかった日々から一転、30度は優に越えているであろう酷暑の中でキックオフを迎えました。「100%の集中力で入れなかった」と柱谷監督は立ち上がりを悔やんでいましたが、それでも序盤は栃木ペース。ワイドを使う意識が高く、特に右サイドから惜しいクロスを連発すると、15分には逆に左サイドから高野が上げたクロスを上野が粘ってシュート。こぼれ球に詰めてネットが揺れたものの判定はオフサイド。先制とはいきませんでしたが、スタンドの期待も高まります。しかし、ここから栃木はツートップへ放り込む形が攻撃のほとんどを占めるようになってしまい、セカンドも拾えず押し込まれる展開に。FWの小原と上野の連携も乏しく、シュートすら打てずにボールロストが続くと、21分には柴田のクロスをフリーの新田が頭で叩き込み、Hondaが先手を取りました。「ボールが遠い所にある時にアラートな状態を作っていない」(柱谷監督)ために、守備時の単調なフィードやクロスへの対応に不安定さがあった栃木に対してHondaは「シンプルにスペースで受けること」(Honda FC・石橋監督)を徹底。36分にも柴田が左サイドでキープ、オーバーラップしてきたSB桶田の折り返しに、磐田の西紀寛の弟・西望実がこれもフリーで飛び込み2点目。2分後にも西とダブルボランチを組む糸数の、30mはあろうかという左足ロングがゴール右隅に吸い込まれて3点目。前半だけで栃木はまさかの3点のビハインドを負ってしまいました。柱谷監督は後半開始時から「前半は逃げるようなパスが多かったので、もっとゴールへ向かうプレーをさせたかった」と、高い位置でのプレーを指示して左SBに久保田を、右SHに高安を投入。3バック気味になってもいいと、攻撃的な姿勢を喚起させます。その高安がアグレッシブに仕掛けたことで、確かに前半より前への推進力は出たのですが、なかなかクロスも上がらず、上がっても中とは合わず、の繰り返し。Hondaも3点のリードがあるので無理はせず、むしろ時折鋭いカウンターで栃木ゴールに襲い掛かります。一矢報いたい栃木は84分、左サイドでダイレクトパスを繋ぎ、最後は3枚目のカードとして切られた山下がシュートを放つもわずかにバーの上へ。結局スコアは0ー3の完敗。激しく照りつける日差しの中で声を枯らした栃木サポーターは、拍手とブーイングが入り混じったような複雑なリアクションで挨拶に来た選手たちを迎えていました。正直、実力的にはほぼ互角だったと思います。勝敗を分けたのは試合後に柱谷監督も話していた"決定的な仕事ができる選手"の存在。この日に限っては、Hondaの右SH柴田潤一郎のパフォーマンスが出色でした。3点目は多少運にも恵まれましたが、最初の2点はいずれも柴田が基点。その他にも随所で好プレーを連発していました。栃木はアタッキングサード以降で個人の強さがなかなか発揮できなかったのが、無得点という結果にも現れたかなあという印象です。栃木にとって昇格条件である4位以内を狙うには非常に厳しい状況になってきましたが、対戦相手はこれから下位が増えてくるので、とりこぼしなく1つ1つ確実に勝利を積み重ねていけば、昇格の望みはまだまだ十分。JFLも残りは9試合。いよいよ終盤に突入です AD土屋
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