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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年09月29日

J2第43節 湘南×京都@平塚

foot!
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現在3位と7ポイント差、昇格争いギリギリのラインで戦っている6位の湘南。40節こそ徳島に苦杯を嘗めましたが、41節平塚では札幌に完勝。水曜は好調C大阪相手に2度のビハインドを跳ね返してのドローと、勢いは確かにあります。今日の相手は京都。26節以降ずっと自動昇格圏内の2位をキープしていますが、8月以降の直近10試合では3勝3分け4敗と停滞気味。1試合消化が少ないとはいえ、今日大敗すれば"圏外"落ちも。非常に興味深い一戦は湘南ホーム、平塚競技場での開催です。気温はなんと16度。昨日から15度近くも低いという、震えるような気候の中、序盤は主導権をゆっくり奪い合うような展開に。しかし13分、渡邉のFKをアンドレが斉藤に競り勝って頭でゴール。最初のチャンスで京都が先制しました。湘南は中盤の右にエドワルド・マルケス、左にアジエルを置く構成。一方の京都はボランチが石井、右が渡邉、左が斉藤、トップ下が倉貫というダイヤモンド型を選択。共にここまで比較的メンバーもシステムも固定してきた中盤を変化させてきましたが、この変更でより効果があったのは後者。特に斉藤大介はサイドは勿論のこと、中央をカバーする意識も高く、ボールキープの時間こそ長い湘南も、ワイドのブラジル人コンビにボールは入るのですが、ツートップへ収まらないためにロングボールが増え、前で基点ができず、バイタルではシュートを打たせてもらえません。アウェイチームが1点をリードして45分が終了しました。後半はどちらも1枚ずつ交替カードを切ってきましたが、布陣を確認する間もなく1分も経たない内にスコアが動きます。加算された得点は、同点ではなく追加点。中谷が左サイドを抜け出すと移籍後初ゴールを突き刺し、京都は2点のアドバンテージを得ました。ここから試合の構図は一層ハッキリしてきます。攻める湘南、守ってカウンターの京都。京都は完全なカウンターから、52分にパウリーニョ、60分にアンドレがゴールを急襲するもののGKキムヨンギがセーブ。湘南も68分、坂本が石原との長いワンツーから抜け出すもGK平井がファインセーブ。試合は動きません。そんな中でキーになったのは80分の交替。美濃部監督は、カウンターの先鋒を担っていたパウリーニョを下げて、徳重を投入。「相手のボランチに徳重が行く形の1トップ」にシフトします。すると全体の守備意識がやや曖昧になった84分、マルケスの素早いリスタートに京都は反応できず、フリーの坂本がクロス。ジャーンの折り返しに石原が飛び込み、1点差に迫りました。追われる京都は85分、田原がエリア内で明らかに倒されたもののホイッスルは鳴らず、運も湘南へ。そしてロスタイムも1分が過ぎた頃、エドワルド・マルケスのクロスを坂本、石原と繋いで最後は永里。2ー2、同点!スタジアムが爆発しました。その後も、エドワルド・マルケスと加藤に決定機が訪れるのですが、さすがにそこまではやり過ぎとサッカーの神様が考慮したのか、そのままタイムアップ。湘南が驚異的な粘りを見せ、勝ち点1を強奪しました。正直に言うと、後半を見ていて私は、湘南の1点目より京都の3点目が入る可能性の方が高いと思ってました。それでも菅野監督の「本当に最後まで粘り強く戦おうと、第4クールで選手たちはやってくれている」という言葉通り、湘南の選手たちは諦めずに戦い抜き、京都に「非常にショックな結果」(美濃部監督)を突き付ける格好となりました。確かに浅野・湘南コーチが言っていたように「ウチは上と勝ち点が1や2離れてる訳じゃないからきっちり3ポイント取っていかないといけない」のですが、前節も2度のビハインドを跳ね返しての勝ち点1、そして今節は終盤で2点差を追い付いての勝ち点1。2試合で得たのは2ポイントかもしれませんが、まだまだ湘南は死んでいないことを十分に示した1週間だったのではないでしょうか。浅野コーチも「でもあそこで追い付けるのは本当の強さが付いてきたかな」と、一定の手応えは掴んでいるようでしたよ。   AD土屋




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