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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

スタッフブログ 2006年10月03日

ブルガリアの“フ”

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ユーロ2008の予選に臨むブルガリア代表が発表されました。
今回選出された23人中、ナントか“フ”は20人にも及びます。
ペトコフ、イリエフ、トドロフ、ペトロフ、ベルバトフ、ボジノフ…etc。
そのナントか“フ”のバリエーションたるや枚挙に遑がありません。
じゃあ、ブルガリアにおける“フ”ってどういう意味なんでしょう。

実は、ブルガリアでは先祖(男性なら祖父、女性なら祖母)から名前をもらうので、
まずファーストネームが祖父からもらった名前になるとのこと。
そしてファミリーネームは父の名前に“〜の子”を意味する“フ”をつけたものらしいんです。また、日本と同じように親の姓を名乗ることも出来るのだそうです。
つまりマルティン・ペトロフは、ペテルの息子のマルティン君。スティリアン・ペトロフも、ペテルの息子のスティリアン君ではないかという仮説が成り立ちます。ただ、親がペトロフというファミリーネームでそれを受け継いだ可能性もありますが… また、ゲオルギ・ゲオルギエフやストヤン・ストヤノフなんて名前は、ゲオルギの息子のゲオルギ、ストヤンの息子のストヤンってな具合になるわけです。

その国に多くみられる語尾が似たようなファミリーネームは、大抵この“〜の子”が由来らしく、例えば旧ユーゴ圏の“ナントかッチ”や北欧系の“ナントかション”“ナントかソン”、ギリシャの“ナントかプーロス”も同様なんですねえ。

たまにはこんな豆知識を。
ちなみにブルガリア代表は召集メンバー全員がナントか“フ”という時代が
長かったんですが、現在はルッシオ・ヴァグネルという完全にかの国出身の黒人選手が
レギュラーに定着したため、一部の失望を誘っています。
AD土屋

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