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サッカー フットサル コラム 2025年11月7日

【ハイライト動画あり】シュート35本の猛攻もネットは揺れず。U-17日本代表はニューカレドニア相手にスコアレスドロー |FIFA U-17ワールドカップカタール2025 レビュー

サッカーニュース by J SPORTS 編集部
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FIFA U-17ワールドカップカタール2025グループB第2節でU-17日本代表は、U-17ニューカレドニア代表と対戦した。

今節、同グループのポルトガル対モロッコでポルトガルが引き分け以上の結果に終わった場合、日本代表は勝利でグループリーグ突破が決まる状況のなか、シュート35本を放つ猛攻を見せ、試合を通じて敵陣でゲームを進めたが、最後までネットを揺らすことができず、悔しいスコアレスドローの結果に終わった。

FIFA U-17 ワールドカップ カタール 2025 グループB(11月6日)

【ハイライト動画】日本 vs. ニューカレドニア

■大幅にスタメンを入れ替えて臨む第2戦

初戦の勝利から中2日、廣山監督は大幅に先発メンバーを変更。アフリカ王者モロッコを下したスタメンから、実に8人を入れ替えてニューカレドニア戦に臨んだ。

この日キャプテンマークを巻いたGK松浦大翔(新潟U-18)を最後尾に、DFラインはメンディーサイモン友(流通経済大柏高)、田中義峯(浦和ユース)、藤井翔大(横浜FMユース)で3バックを形成。中盤は、野口蓮斗(広島ユース)と川本大善(柏U-18)がボランチでコンビを組み、ウイングバックは右に竹野楓太(神村学園高)、左に姫野誠(千葉)を起用。そして前線は、FWマギージェラニー蓮(琉球U-18)を1トップに据え、その下に小林柚希(大宮U18)と吉田湊海(鹿島ユース)が2シャドーとして入る布陣となった。

■グループリーグ突破に向けて序盤からゴールに迫る

開始早々の前半3分、日本はペナルティエリア手前でファウルを受け、絶好の位置でフリーキックを獲得。MF姫野が強烈なシュートでゴール右隅を狙うが、わずかに枠をとらえきれない。

前半12分、DFメンディーの滞空時間の長いクロスボールに対し、ファーサイドで待っていたのはMF姫野。見事なトラップから素早く左足でゴールを狙うが、GKのファインセーブに阻まれた。

この試合の解説を務めた名良橋晃氏は「ニューカレドニアは、前節もファーサイドへのクロス対応で苦戦していましたよね」と分析。

試合序盤を相手陣地でゲームを進めるも、ネットを揺らせない日本は、前節クロスボールを起点とした攻撃で4失点を喫しているニューカレドニアに対し、サイドからの攻撃でゴールへの糸口を探る。

前半13分には、MF姫野が左サイドで相手DFを1枚剥がすと、アーリークロスをゴール前に送り込むが、FW小林の頭にはわずかに届かない。続く前半20分、またもやMF姫野のクロスにMF吉田が反応し、シュート体勢に入るも打ち切れず。

日本代表は再三サイドからの攻撃でチャンスは演出するものの、5-4-1で構える相手の人数と粘り強い守備の前に決定機の創出までは至らず、もどかしい時間帯が続く。

前半24分には、中央でMF川本からの鋭い縦パスを受けたMF吉田がエリア内で前を向き、シュートを放つがニューカレドニアの守備陣のブロックに阻まれた。そして前半36分、MF小林が個人技で打開。巧みなドリブルで中央を突破し左足を振り抜いたが、このシュートもゴール右へ外れる。

このプレーに対し、名良橋晃氏は「瞬時にスペースを見つけて上手く運びましたね。決定機でした」と、見事なドリブルでのボール運びを称賛した。

結局前半で18本ものシュートを放ったが、ネットは揺らせず勝負の後半戦へ。

■こじ開けられない重い扉

後半開始早々、まずチャンスを演出したのはニューカレドニア。FWワモエーが左サイドからカットインし、ミドルシュートを放ったがこのシュートはポストに嫌われ、ピンチを凌ぐ。

日本も後半10分、MF吉田が左サイドのスペースでボールを受け、右足で狙いすましたシュートを放つが相手GKがファインセーブ。こぼれ球を、再度MF吉田がシュートを打つも枠外に逸れた。

迎えた後半28分、右サイドをFWマギーが強引に突破し相手DFに倒される。しかしこのプレーに対し、レフェリーの判定はシミュレーション。FWマギーにイエローカードが提示された。

これを不服とした日本ベンチは即座にFVS(フットボール・ビデオ・サポート)のリクエストを要求。チェックの結果、相手のファウルは認められ、シミュレーションでのイエローカードは取り消されたが、ファウルの地点はペナルティエリアのわずか外側でフリーキックでの再開という判定に。

この絶好の位置で得たフリーキックから途中出場のMF瀬口大翔(神戸U-18)がDFメンディーの頭へピンポイントで合わせる見事なボールを送ったが、このヘディングシュートは惜しくもクロスバーの上へ。

そして後半41分に、再度日本に決定機が訪れる。MF瀬口の左サイドからのクロスをMF平島大悟(鹿島ユース)が胸でコントロールしシュートを放つが、相手GKが体を張った飛び出しでシュートをブロック。このチャンスもゴールに結びつかない。

■幻の先制ゴール

そして試合は後半アディショナルタイムへ。

後半45+3分、MF野口が上げたクロスボールをメンディーが頭で落とし、FW浅田が完璧な胸トラップで足元に収め、ゴールへ叩き込んだ。

日本代表は劇的な先制ゴールに沸いたが、レフェリーは、DFメンディーが相手DFアッタワを倒したとしてファウルを宣告。廣山監督は、FVSのリクエスト権を行使したが、レフェリーの判定は変わらず。日本は土壇場での貴重なゴールを取り消され、幻の先制弾となった。

さらに試合終了間際の後半45+12分には、ペナルティエリア内でニューカレドニアのハンドの可能性をチェックするためにレビューが行われたが、ノーファウルの判定。

このまま試合は終了を迎え、スコアレスドローという結果に。

試合終了のホイッスルが鳴り、うなだれる日本と優勝したかのように歓喜するニューカレドニア。試合終了時の両チームの対照的な姿こそ、この激闘のすべてを物語っていた。

一方、日本と同組のポルトガルとモロッコの一戦は、ポルトガルが6-0の圧勝。開幕2連勝でグループリーグ突破を決めた。

気になる日本のグループリーグ突破条件だが、最終節のポルトガル戦を引き分け以上で終えることができればノックアウトステージ進出。もし仮に敗れた場合、ニューカレドニアvsモロッコの一戦において、ニューカレドニアがモロッコに勝利かつ、日本との得失点7をまくらない限り日本の2位突破となる。もし3位になった場合も、3位となったチームの中で成績上位8チームに入るとノックアウトステージに進出できる可能性を残している。

1位 ポルトガル 6pt(+11)
2位 日本 4pt(+2)
3位 ニューカレドニア 1pt(-5)
4位 モロッコ 0pt(-8)
※括弧内は得失点差

グループリーグ突破をかけた最終節の相手はヨーロッパ王者ポルトガル。ここまでの2試合で合計12得点を奪っている攻撃陣を抑え、どこまでチャンスを演出できるかが勝利のカギになるだろう。若きサムライたちの命運がかかった一戦は、11/9(日)に行われる。

J SPORTS編集部

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