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サッカー フットサル コラム 2025年11月2日

微笑みのディフェンスリーダー。藤田明日翔が日本のゴールにカギを掛ける! FIFA U-17ワールドカップ カタール2025 日本×モロッコマッチプレビュー

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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U-17日本代表の守備陣を束ねるディフェンスリーダー、藤田明日翔

記念すべき20回目の開催となったFIFA U-17ワールドカップ カタール2025。前回大会までは2年に1回という周期だったが、今回から2029年までの5大会は1年に1回の開催が決定しており、参加チーム数も前回までの24チームから、一気に48チームへと倍増。大会自体も大きな転換点を迎えている。

U-17ワールドカップの最大の特徴は、FIFAが主催する国際大会の中で、最も若い年代の選手たちが挑むコンペティションであり、つまりはすべての選手にとって初めて経験する公式の国際大会。小林志紋も「世界の舞台なので、覚悟や責任は持たないといけないですけど、一番は楽しみですね」と言い切っており、U-17日本代表の精鋭たちにとっても、待ちに待った晴れ舞台であることは間違いない。

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日本は過去10度にわたってこの大会に出場しているが、最高成績は地元開催だった1993年大会と2011年大会で記録したベスト8。もちろん今回の代表はそれ以上の成績のみならず、頂点を明確に目指している。

グループステージは48チームを4チームずつの12グループに振り分け、各グループ上位2チームと、各グループ3位の成績上位8チーム、計32チームがノックアウトステージへと進出することになる。

11月3日。グループBに組み込まれた日本が初戦で対峙するのは、アフリカ王者に輝いているモロッコ。予選では6試合で1失点という数字を誇っており、守備に自信を持って臨んでくるであろうことは、想像に難くない。

全員がワールドカップデビュー戦という、重要な意味合いを持つ初戦のキーマンには、3バックの中央に入ることが予想される藤田明日翔を指名したい。出発直前の国内合宿では「もう最近はずっとワクワクしていますね。選ばれてまずメチャメチャワクワクして、みんなで集まって、ワールドカップが現実的になって、よりワクワクしています」と期待感を口に。世界との距離を測る絶好の機会を前に、胸を高鳴らせている様子が窺えた。

今シーズンの高円宮杯プレミアリーグでも、川崎フロンターレU-18の守備の柱としてセンターバックの定位置を確保し、世代最高峰のリーグで奮闘。本人も認める武器の機動力を生かして、より守備範囲も広がってきている印象だ。

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前述した通り、AFC U17アジアカップでも任されていた3バックの中央が主戦場であり、この人のラインコントロールや対人守備は、日本の守備の生命線。「自分は真ん中をやるので、全方向に指示を出すことも大事ですし、相手のフォワードも一番強い選手が真ん中にいると思うので、そこで僕が勝てたら試合を有利に進められるかなと思っています」と、列強のストライカーたちとのマッチアップにも意気込んでいる。

普段はニコニコした表情も印象的で、柔らかい口調はかわいさすら感じさせるほどだが、ひとたびピッチに立ったら表情も一変。日本を代表して戦うディフェンスリーダーとしての自覚も、日を追うごとに高まっている。

「(吉田)湊海や浅田(大翔)は点が獲れる選手で、自分たちが守れば絶対に勝てると思うので、そこを僕たちが何とか守りたいと思います。自分もスピードとか機動力はある方だと思うので、そこを生かして、海外の選手相手にも臆せず、全部の試合で勝ってきたいと思います」

勝点獲得はマストという初戦だからこそ、まずは失点しないことが何よりも大事。日本のディフェンス陣を束ねる背番号2のセンターバック。藤田がどこまで普段のパフォーマンスを出し切れるかは、そのままチームの勝敗に直結するだけに、モロッコ戦では大胆さと繊細さを兼ね備えたこの人の躍動に、大いに期待したい。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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