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サッカー フットサル コラム 2025年5月4日

運送業減らしW杯へ。日本代表FW鈴木将人が初得点も天敵べラルーシに6失点完敗|FIFA ビーチサッカー ワールドカップ セーシェル2025

サッカーニュース by J SPORTS 編集部
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ベラルーシ戦第3ピリオドに強烈なミドルシュートを決めた茂怜羅オズ

ベラルーシ戦第3ピリオドに強烈なミドルシュートを決めた茂怜羅オズ

アフリカ大陸東岸のインド洋に浮かぶ島嶼国・セーシェル共和国で開幕したFIFAビーチサッカーワールドカップ セーシェル2025。グループAの日本代表は3日、“因縁の相手”ベラルーシと対戦した。

ワールドカップ13大会連続出場の日本に対し、4大会連続のベラルーシは新興勢力と言っても差し支えないだろう。しかし、前回2024年のUAE大会、グループリーグ(GL)で日本を3-1で下し、準々決勝で強豪ポルトガルを撃破。準決勝に駒を進めたベラルーシは、世界をあっと言わせた国である。

大会前、日本代表率いる田畑輝樹監督は、ベラルーシに対して「ピッチでの借りはピッチでしか返せない」との表現でリベンジを誓った。

GL初戦で田畑ジャパンは、グアテマラを6-2で下して好発進。メキメキと力を付けてきているベラルーシに借りを返す、好機を迎えた。しかし――。

ビーチサッカーは「12分間×3ピリオド(P)制」。実力が拮抗したチーム同士の一戦は、何よりも先制点が重要となる。試合は、第1Pの6分に先制点を決めた、べラルーシペースで進んでいく。

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日本代表再招集FW鈴木将人がワールドカップ初得点

その先制点は「デザインされたCK」からのゴールだった。

左からのCKに対して、日本はマンツーマン・ディフェンスをとった。ボールが入る前にべラルーシの194cmFWノビカウが右方向に動き始め、マーカーのFW大田誠人が付いていこうとした瞬間、近くのベラルーシ選手が大田の前に立ちはだかってブロック。ノビカウがフリーで放ったヘディングシュートは、日本ゴールに吸い込まれていった。

しかし、第2Pの4分、日本が『同じアイデアの得点パターン』で同点に追い付いてみせる。

右CKを蹴り入れる前、身長188cmのFW鈴木将人が先に動き出す。するとDF松本憲 が潰れ役となって、FW鈴木のマーカーを押しとどめ、フリーになった鈴木がドンピシャのタイミングで強烈ダイビングヘッド。ボールはゴールネットにズドンと突き刺さった。

得点を決めたFW鈴木は、東海エリアのクラブチーム・ヴィアティン三重でプレー。同じ三重の元選手・元監督だった田畑代表監督から「もう一回ワールドカップに賭けてみろ!」と発破をかけられ続け、代表に再招集された。2024年から本業の運送業の仕事を減らして、ビーチサッカーに向き合う時間を増やし、勇躍セーシェルに乗り込んでいる。

「(唯一の出場)2017年バハマ大会では何もできず、悔しい気持ちしかありません。セーシャルをラストチャンスと位置付けてゴールを決める、チームを勝利に導く強い気持ちを持って戦います」と、大会前に闘志を燃やしていたFW鈴木将人。夢にまで見た、ワールドカップ初ゴールだった。

べラルーシ194cm長身FWノビカウがハットトリックの活躍

もっとも試合自体のペースは、同点に追い付かれても決定力に勝るべラルーシが握り続けた。

べラルーシは、GKから右サイドの選手経由で左サイドにボールを送り、シュートに持ち込む――という攻撃パターンを多用する。

第2Pの7分、先制点を決めたレフティーFWノビカウが、右サイドからミドルパスを受けて、強烈な左足ダイレクトシュート。これが見事に決まり、日本は再びリードを奪われる。

さらにベラルーシは同9分に追加点。続く第2P終了間際にもGKから右サイド、さらに左サイドへボールを繋ぎ、最後はFWノビカウが左足で合わせて自身3点目を叩き込み、ハットトリックの大活躍を見せた。

良い流れの時に確実にゴールを決めたい

日本は第3PにFW大場崇晃の豪快なオーバーヘッドシュート、大黒柱のDF茂怜羅オズの右サイドからの強烈なミドルシュートで2点を返した。しかし、終わってみれば6-3。点差以上にベラルーシ選手の強靭なフィジカル、決定力の高さ、試合運びの狡猾さが際立つ試合となった。

試合終了後の日本選手たちは、敗戦を冷静に受け止めながら「序盤からウチのやりたいサッカーをやられてしまい、完全に受け身になってしまいました。切り替えて(次戦に)勝利するしかない」(FW大場)。「チャンスは多く作っても点が入らないという課題は残った。次の試合では、良い流れの時に確実にゴールを決めたい」(田畑監督)と、悔しさを押し殺しながらしっかりと前を向く。

GL3戦目の相手は地元セーシェル。初戦でベラルーシに3-6、3日にグアテマラに3-4で敗れたホスト国は、日本戦で勝ち点を狙って死に物狂いで戦ってくるはずだ。

初出場のセーシェル戦は総合力、経験値ともに日本有利の展開となるだろうが、もちろん油断は禁物。田畑監督のモットーである「一戦必勝」をチーム全員が共有しながら、持てる力をフルに発揮したい。
運命を握るセーシェル戦は、日本時間5日(月)午後11:45から放送スタートとなる――。

文:J SPORTS編集部

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