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サッカー フットサル コラム 2024年7月2日

進化に必要なトンネルの中でもがく日々。川崎フロンターレU-18・柴田翔太郎に見えかけている成長の光 高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×青森山田高校マッチレビュー

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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U-17ワールドカップを経験した年代別代表のチームメイトが、いろいろな形で躍動している姿を知り、「自分にもできるはずだ」という想いが、ネガティブな形でピッチに現れてしまっていたという。

クラブユース選手権の関東予選を経て、6月に再開したプレミアの初戦では横浜FCユース相手に逆転負け。コンディションも上がらず、スタメン落ちも覚悟した次のリーグ戦の尚志高校戦だったが、チームを率いる長橋康弘監督は柴田を変わらず先発メンバーに指名する。

「正直『スタメンを外れるかな……』と思っていたんですけど、ヤスさん(長橋監督)が信頼して使ってくれたからにはもうピッチでやるしかなかったので、今の自分を受け入れて、『オレは下手なんだ』と思いながらやることで、吹っ切れてやろうと思って臨みました」

厳しいアウェイゲームは1-0で粘り勝ち。林駿佑が挙げた虎の子の1点を、CKからアシストしたのが2番のサイドバックだった。「尚志戦で『自分にできることを思い切りやろう』『もう1回自分の良さをしっかり出そう』というところに立ち返って、結果的にアシストすることができたんです」。ポジティブな要素も手にしながら、青森山田高校と対峙するホームゲームに挑む。

相手の特徴はハッキリしている。ディフェンディングチャンピオンでもあり、昨シーズンは優勝争いのキーゲームで敗れた因縁のライバル。「今日は山田という相手だったので、もうわかりやすくやってやろうという気持ちでしたし、こういうビッグゲームは自分も燃えるので、この1週間はずっと『点を獲ってやろう』と思っていました」。柴田は並々ならぬ意気込みで、この日の90分間に足を踏み入れる。

スコアレスで迎えた後半17分。左サイドを綺麗に崩し、矢越幹都のゴールで先制した川崎U-18は、攻撃の手を緩めない。その9分後。ここも左サイドからのアタックを起点に、右サイドへ抜けてくるボールに反応した2番は、積極的なプレーを選択する。

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