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サッカー フットサル コラム 2024年5月22日

シャビ・アロンソを筆頭とする新監督候補に次々逃げられ・・・

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ムシアラはバイエルンの明日を支える逸材のひとりだ。プレミアリーグの覇王マンチェスター・シティも触手を伸ばす

ムシアラはバイエルンの明日を支える逸材のひとりだ。プレミアリーグの覇王マンチェスター・シティも触手を伸ばす

2023/24シーズンの後半に、多くの監督が去っていった。

バイエルンがトーマス・トゥヘルとの関係を清算し、バルセロナは二転三転してチャビが解任。さらにユベントスのマッシミリアーノ・アッレーグリ、ラツィオのマウリツィオ・サッリもその座を追われた。

また、チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノはクラブと話し合った結果、契約解除に至り(詳細は後日改めて)、マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テンハフも風前の灯火だ。

さて、バイエルンが難航している。トゥヘルの退任が決定した後、シャビ・アロンソ(レヴァークーゼン監督)、ラルフ・ラングニック(オーストリア代表監督)、ユリアン・ナーゲルスマン(ドイツ代表監督)、オリヴァー・グラスナー(クリスタルパレス監督))と接触を図ったが、次々に失敗。一部メディアが最有力と伝えたロベルト・デ・ゼルビ(前ブライトン監督)も、「プレミアリーグで続けたい」とドイツの名門を拒否した。

「バイエルンは魅力がなくなってしまったのか。新監督は第一でも第二でも、いやいや、第三候補でもない」

スポーツ紙『kicker』も名門の凋落を嘆いていた。

バイエルンの首脳部は、監督の意向を最優先して強化を図る予定だった。来年夏に契約満了を迎えるアルフォンソ・デイビス、サディオ・マネ、ヨスア・キミッヒには、来シーズンが開幕するまでに新たな契約を結ぶか、それなりの金額が伴う移籍か、二者択一を迫る考えだったという。

しかし、新監督が決まらない。強化を取り仕切るヘルベルト・ハイナー会長、ヤン=クリスティアン・ドレーゼン、マックス・エバール取締役の評判が芳しくなく、表舞台から去ってなお、強い発言力を持つウリ・ヘーネス名誉会長もうっとうしい。トゥヘルの後任が決まるまで、少し時間がかかるかもしれない。

当然、この人事は強化に影響を及ぼし、リストアップしていたはずのジェレミー・フリンポン(レヴァークーゼン)、キリアン・シルディリア(フライブルク)、セル・ギラシ(シュツットガルト)などとの交渉が停滞する。

フランツ・ベッケンバウアー、ゲルト・ミュラー、パウル・ブライトナー、カール=ハインツ・ルムメニゲ、オリヴァー・カーン、ローター・マテウス、シュテフェン・エッフェンベルク、フィリップ・ラーム……。その力を満天下に示した名手は枚挙の暇がない。

ジャマル・ムシアラ、アレクサンダル・パブロヴィッチ、サシャ・ボエ、マティス・テルなど、2000年代生まれの若者たちはだれもが認める逸材だ。

歴史と伝統は申し分なく、明日を支える人材も豊富だ。だからこそ新監督の選定を急ぎ、なおかつ慎重になるべきだ

人気銘柄に逃げられたとはいえ、バイエルンのブランドが絶望的なまでに下落したわけではいない。

適任者はきっと現れる。ひょっとすると、すぐ身近に……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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