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サッカー フットサル コラム 2024年4月26日

激しくもフェアな“死闘”。試合の流れが一変した前半30分前後のポイント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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こうして、横浜FMが30分までに3ゴールを奪ったことで、スタジアムはお祭りムードに包まれた。「さらに追加点を奪って圧勝」と誰もが思った。

しかし、そこには大きな落とし穴があった。

たしかに試合は3点差だった。普通に考えれば、勝利の確率は相当に高い。だが、この時点で第1戦との合計スコアは3対1なのである。つまり、まだ「2点差」だったのだ。

しかし、「3点差」という錯覚が生じていた。

3ゴールを連取した横浜FMに若干の緩みが見られ、守備の強度がほんの少し落ちた(キックオフ直後から強度の高いプレーを続けてきた疲労の影響もあった)。

そして、蔚山の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は34分にカードを切った。

「後半から投入するつもりだった」(同監督)ダリヤン・ボヤニッチを投入したのだ。

前半39分、一発レッドの判定で横浜FMは1人少なくなる

前半39分、一発レッドの判定で横浜FMは1人少なくなる

ボヤニッチはセントラルMFだが、自由にポジションを変える、いわゆるフリーマン。左右に大きく動いて、パスを駆使してスペースに走り込む味方を使う。しかも、非常にスピードがある選手だった。そのため、横浜FMの守備陣はこのボヤニッチを捕まえられずに、受け身になってしまった。

35分にはCKからニアで合わせたマテウス・サレスがヘディングで決める。そして、横浜FMの選手たちは、ここで実質的には「1点差」となったことに気づく。

それまでは第1戦での敗戦を引っくり返すためにアグレッシブな姿勢を持っていた横浜FMの選手たちは、“1点差”とされてすっかり浮足立ってしまったのだ。

さらに、試合は息つく間もなく動いていく。

39分にはボヤニッチが正面やや左からドリブルで持ち込み、ボヤニッチからパスを受けた右サイドの厳原上(オム・ウォンサン)がシュートの体勢に入ったところでDFの上島拓巳がスライディングを仕掛けると、雨に濡れたピッチで上島の体が厳原上の前で大きく滑って後ろに残した手にボールが当たって、ハンドの反則を取られてしまった。PKだ。

さらに、このプレーを決定的得点機会の阻止と判断したファガニ・アルレザ主審(イラン)は上島にレッドカードを提示する(上島は腕を動かしていたわけではないのだから、これはかなり厳しい判定と言わざるを得ない)。

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