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サッカー フットサル コラム 2023年11月24日

2年ぶりの戴冠か。意地の優勝阻止か。大注目の杉戸決戦! 昌平高校×青森山田高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第21節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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一方、ここ最近のゲームでは左サイドバックで起用されている前田大樹は、チーム屈指のポリバレントなプレーヤーだ。そもそも1トップ下やサイドハーフを主戦場にしてきた中で、今シーズンはボランチにもトライするなどプレーの幅を広げてきたが、19節の前橋育英戦では右サイドバックで登場。選手権予選中に今度は左サイドバックでも起用されると、旭川実業戦もそのポジションに収まっていた。

「どこのポジションになっても本質的な部分は変わらないかなって。ゴールを守るために、ゴールを獲るために、やるべきことは大きく変わらないですね」と言い切った言葉も頼もしい。あるいは今回のゲームも左サイドバックには違う誰かが指名されているかもしれないが、前田はどこかのポジションで必ずスタメンリストに名前を書き込まれているはずだ。

EAST制覇が目前に迫ってきた青森山田の中で、菅澤凱がその存在感を高め続けている。今シーズンは一貫して左サイドバックの位置でチームを引き締めてきたものの、第18節の尚志戦ではセンターバックを務めると、前節の前橋育英戦では中盤でアンカー気味の立ち位置を取り、勝利にきっちり貢献。求められた役割をこなし切る力を改めて示してみせた。

昨年まではボランチを務めてきたこともあり、本人は左サイドバックでのプレーに「しっくりは来ないですね」と口にしながらも、「もう高校ではサイドバックをしっかりやり切ると決めているので、やるからには日本一のサイドバックを目指しています」ときっぱり。リーダーシップも発揮できる菅澤の献身的な姿勢は、この大事な一戦においても絶対に欠かせない。

そして、この昌平戦に並々ならぬ気合を入れて向かうであろう選手が、今季の青森山田の10番を背負う芝田玲だ。ここまでのプレミアでは全試合にスタメン出場を果たし、4ゴール9アシストを記録するだけではなく、高い基準をチームメイトにも求めながら、グループを逞しく牽引してきた。

そんな芝田が青森の地へ身を投じる前にプレーしていたのがFC LAVIDA。昌平の前節のスタメンには、実に9人の“元チームメイト”が名前を連ねており、今回の会場になっている昌平高校グラウンドは、そんなかつての仲間たちとボールを追い掛けた場所でもある。

リーグ優勝の懸かった試合の相手も、舞台も、芝田にとってはモチベーションを最大限までに高められるシチュエーションが用意された。ただ、もちろん昌平の選手たちも、自分たちのホームで歓喜の瞬間を迎えさせるつもりは毛頭ない。不思議な因縁に彩られた杉戸決戦。90分間が終わったあと、ピッチ上に繰り広げられる光景は、果たしていかに。

青森山田高校・芝田玲

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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