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サッカー フットサル コラム 2023年10月18日

分厚い選手層を誇るイングラドはEURO2024の優勝候補だ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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中盤のデクラン・ライス、右ウイングのブカヨ・サカもワールドクラスの名手で、今シーズンは不振にあえいでいるマーカス・ラシュフォードも、イタリア戦(前出)のゴールで復調のきっかけをつかめるかもしれない。

そして、ハリー・ケインとジュード・ベリンガムである。

30試合で33ゴールに関与するなど、ケインはベテランの域に入っても衰え知らずだ。チャンス創出だけでなく、プレスバックやパスコースの限定など、守備面の貢献も非常に大きい。頼りになるキャプテンだ。

ベリンガムはラ・リーガで五回、チャンピオンズリーグで二回、さらに17日のイタリア戦でもマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。スコットランド戦(EURO2024予選)も含めると計九回。今シーズンは開幕して二か月強。凄まじいハイペースだ。

トップ下で、インサイドハーフで、なおかつ中盤センターでも異彩を放てるのだから、ベリンガムは “特殊能力者” なのかもしれない。

「ケインとベリンガムのバックアッパーが見当たらない」との指摘もある。だが、各国とも絶対的な選手の代役は見当たらず、そのあたりはチーム力でカバーしている。いま、イングランド代表は各ポジションにすぐれたタレントを擁している。GKの層に若干の不安はあるものの、大きな欠点とも表現できない。

66年ワールドカップ以来、58年ぶりの栄冠に向けてイングランドの視界が開けてきた。EURO2024は優勝候補の一角……いやいや、最右翼といいて差し支えない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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