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サッカー フットサル コラム 2023年10月12日

“ボールの狩人”の高感度センサーに要注意。世界と出会った尚志高校・神田拓人は自らの力で望んだ未来を切り拓く 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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尚志高校・神田拓人

この男の高感度センサーに引っかかってしまったら、覚悟を決める必要があるだろう。持っていたはずのボールも、数秒後にはもうその足元からなくなっている。それは舞台が高校生相手のプレミアリーグであっても、同年代のタレントと向き合うヨーロッパのシビアなピッチであっても、だ。

「代表の遠征で海外に行った時も、予測の部分だったり、寄せる速さというのは正直対戦した選手よりも自分の方が速いのかなとも思いましたし、ボール奪取能力も僕の方があるのかなとも感じたので、そこは世界でも全然やれると思っています」。

年代別代表も経験してきた、高校年代きっての“ボールの狩人”。尚志高校のボランチを託されている神田拓人は、戦うステージが上がれば上がるほど、自分の力がより引き出されていく感覚も、少しずつ体感し始めている。

無敗記録は10試合まで伸びている。4年ぶりにプレミアへ復帰してきた尚志の勢いが止まらない。そのチームのど真ん中に軸を通しているのが、「本当に攻守においてバランスが取れていて、点も獲れますし、失点も少ないですし、結構チームとして完成されてきたかなと思います」と言い切る神田だ。

わかりやすく目立つタイプではない。むしろ派手なプレーは好まない口だ。それでもボールを奪う局面になると、涼しげな顔立ちからは想像できない獰猛さで、相手へと襲い掛かる。

チームを率いる仲村浩二監督の言葉も印象深い。「拓人は本当にボールを奪うのが上手ですね。今の世の中は上手いボランチを求めているじゃないですか。でも、『僕らが求めているのはこっちだから』というボランチ像を体現してくれているので、他にないタイプのボランチとしてやっていってほしいなと思います」。

自身に求められている役割は十二分に理解している。「自分は“色気”とか気にしていなくて、まずはチームの勝利のために戦っているので、『相手を抜いてやろう』という気持ちとかはないですし、『ボールを取って、シンプルに味方に付けるのが役目だぞ』ということも言われているので、そこは忘れずにやっていますね」。ゆえに周囲からの信頼もとにかく厚い。

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