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そして、後半アディショナルタイム(90+2分)には相手のクリアを拾った浜野まいかのロングボールを高橋はなが触り、こぼれたボールをDFの南萌華が決めた。これは、コンビネーションと言えるものではないが、高橋と南は浦和でセンターバックとしてずっと組んでいたプレーヤーである。
ストライカー(前半は田中。後半は植木)にゴールが生まれなかったことと、セットプレーからの得点がなかったのが気がかりといえば気がかりだが、88分には猶本光の直接FKがゴールポストを直撃する場面もあった。
さて、こうして5点を奪った日本は、守備でも狙いを持った組織的な守備でパナマを完封。なんと、シュートを1本も撃たせなかった。
まさに「完勝」だった。
ワールドカップに向けての一つ気がかりだったのはコンディション面だった。
アメリカのクラブでプレーしている遠藤などを除けば、ヨーロッパのクラブでプレーしている選手も日本のWEリーグ勢も、それぞれのリーグ戦が終わってからシーズンオフに入り、かなりの時間が経過している。いわゆる「実戦」から遠ざかっているのだ。
しっかりオフが取れて疲労のない状態でワールドカップに向かえるのだが、逆に試合勘が失われた状況なのは心配だ。
日本代表は6月27日に千葉県内のJFAの施設に集合して合宿を開始。いったん解散した後、7月10日に仙台で再集合してさらに調整を続けてきた(パナマ戦の翌15日にはニュージーランドに向けて出発)。この合宿の間にも、トレーニングマッチを通じて試合勘を取り戻す準備も行って、最後の親善試合であるパナマ戦に臨んだのだ。
パナマ戦を見る限り、選手のコンディションはそろっているようだったし、完全にボールを支配する中でなかなか先制ゴールが生まれずに停滞した時間があったのは事実だが、その中で自分たちでテンポを上げることによって打開することもできた。
チーム状態は、池田太監督のプラン通りに上がっているようである。
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