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サッカー フットサル コラム 2023年7月4日

若手も使って湘南の挑戦を一蹴した横浜 フル出場の藤田譲瑠チマは“片鱗を見せる”に留まる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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J2リーグで経験を積んだ藤田は、2022年にJ1で優勝争いを演じる横浜F・マリノスに移籍する。

J1リーグに移籍してからも、出場機会は与えられた。だが、横浜ではなかなかレギュラーの座をつかめないでいるのが現状だ。

今シーズンも、横浜のセントラルMF(ボランチ)は喜田と渡辺皓太の2人で固定されている。首位に立つチームの中心として非常に良いパフォーマンスを続けていると言っていい。そのため、藤田の出場機会は限られており、ゲーム終盤に投入されて試合を落ち着かせる役割を与えられている。

ルヴァンカップではフル出場もあるが、J1で先発フル出場することは珍しい。それが、現在の藤田の立ち位置のだ。だから、湘南戦では喜田の不在によって先発の機会を与えられた藤田に僕は注目したのだ。

だが、出場機会が少ないためだろうか、藤田はどこか自信なさげだった。自分のプレーをしてアピールすることよりも、チーム内での決まり事をミスなくこなそうとして、プレーが小さくなってしまっているようにも見えた。

中盤でボールを奪ってそのままドリブルで持ち上がって展開する。51分のチーム3点目を生み出した時のようなプレーをもっと見たかったのだが、その回数は期待ほど多くはなかった。

つまり、「その能力の片鱗を見せた」に過ぎなかった。

うまく育てれば、将来の日本サッカーを背負って立つ存在にもなりうる選手だ。たとえば、遠藤航の後継者候補の1人になりうるはずだ。

横浜で出場機会を与えられないまま時間が過ぎていくのがもったいない。今のような起用の仕方を続けるのであれば、J2リーグなどにレンタル移籍させる方法もあるだろう。この逸材を大きく育てることは、クラブ自身にとっても大きな利益になるはずだ。

それとも、マスカット監督は、近い将来に自分のチームでこの若者を使い切る気持ちがあるのだろうか? これからも、僕は藤田譲瑠チマの成長に注目していきたい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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