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サッカー フットサル コラム 2023年6月29日

上州のタイガー軍団を束ねる不動の守護神。前橋育英高校・雨野颯真が信じている2つの“成長の余地” 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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前橋育英高校・雨野颯真

昨年は夏の日本一もレギュラーで味わった。最近では年代別代表にも選出され始めている。その経験値は群を抜いているからこそ、自分がこのグループの中で果たすべき役割についても、十分過ぎるほどに自覚的だ。

「キーパーのワンプレーはチームにとっても大事だと思っていて、失点したら悪い流れになってしまいますし、自分が止められればゲームも変わっていくはずなので、自分が流れを変える選手にならないといけないと思います。去年は3年生主体で頼っていた部分もありましたし、自分しか去年を知っている選手がいないので、自分がチームを引っ張っていこうと思っています」。

上州のタイガー軍団、前橋育英のゴールマウスを託された不動のGK。雨野颯真はキャプテンとしても、守護神としても、チームを最後方から牽引していく覚悟を常に携えている。

それは5月のことだ。「自分たちが弱いことはわかっていたので、弱いなりに戦うことは決めていて、去年のようにうまくはいかないですけど、もっと泥臭くやるとチーム的にもそう決めているので、逆に弱いところが自分たちの良いところかなって。そこは伸びしろに繋がりますし、良い意味で注目も浴びられていないので(笑)、それでリラックスしてやれている部分もあると思います」。雨野は少し笑顔を交えて、こう語った。

苦しいシーズンスタートだった。新人戦の準決勝では、県内最大のライバル・桐生第一に1-2で敗退を突き付けられる。スタメンリストを眺めても、昨シーズンの公式戦で見た名前は雨野ぐらい。あとの選手はほとんどがAチームの公式戦は未経験であり、率直に言って自信のなさそうな空気感が記憶に残った。

「前半は少し耐えられた部分もあったんですけど、後半は運動量がチーム全体で落ちて、その中で失点してしまったのが大きかったです」。4月2日。プレミア開幕戦を終えたばかりの雨野は、そう話して肩を落とした。昨年度王者の川崎フロンターレU-18との一戦は0-3の完敗。チームの完成度の違いをまざまざと見せつけられた選手たちは、顔色も声も失って会場を後にしていった。

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