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サッカー フットサル コラム 2023年6月24日

クラブのコンビを生かすのは代表強化の常道 セルティック組3人の競演を見たかった日本代表

後藤健生コラム by 後藤 健生
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1990年代以降は、外国人選手の制限がほとんどなくなり、強豪クラブが多国籍化したために一つのクラブをベースに代表チームを作ることは難しくなったが、それでもドイツ代表はブンデスリーガで11連覇を継続中のバイエルンが中心であり、スペインはもちろんレアル・マドリードとFCバルセロナの選手が多数を占めている。

現在でも、やはり代表チーム強化のためにクラブチームのコンビネーションを利用するのは有効であるようだ。

森保一監督が日本代表で「フロンターレのコンビネーション」を利用しようと考えているかどうかは分からないが、少なくとも6月の代表戦では旗手がインサイドハーフに入ったことによって、結果的にフロンターレ・セットが機能したことは間違いない。

フロンターレ以外に利用できそうなのが、セルティック組だ。

元横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督が率いるセルティックは多くの日本人選手を獲得した。そして、2022/23シーズンのスコティッシュプレミアリーグ得点王に輝いた古橋亨梧と前田大然、そしてMFの旗手の3人が6月シリーズでは代表に選出された。

カタール・ワールドカップの時には古橋と旗手が選ばれなかったことは最大のサプライズの一つだったが、6月シリーズではセルティック組が3人そろうことになった。

日本代表では前田はCFとして起用され、ワールドカップでもラウンド16のクロアチア戦でゴールを決めているが、セルティックでは主に左サイドでプレーして中央の古橋とコンビを組んでプレーしている。そして、MFとしてその2人を支えるのが旗手である。

せっかく、近いポジションの3人が代表に選出されているのだ。フロンターレ・セットと同様に、セルティック・セットをテストしてみる価値は大いにあるように思う。

だが、エルサルバドル戦では古橋と前田はベンチ・スタートで、古橋は65分からCFで起用されたが、前田には出番は与えられなかった。

そして、ペルー戦では古橋と旗手がそろって先発したものの、エルサルバドル戦でフル出場していた旗手は前半だけでお役御免。古橋は61分に前田との交代という形で退いたため、セルティック組の3人が競演することはついになかった。

交代の手順を見ると、森保監督にはセルティック・セットを使ってみようという意図はまったくないように見えるのだが、せっかくクラブでのコンビネーションを生かせるセットが存在するのだから、僕にはとてももったいないような気がする。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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