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サッカー フットサル コラム 2023年3月31日

高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2023 昇格チーム紹介

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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長準喜(昌平高校)

いよいよ4月1日に開幕を迎える、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023。今シーズンは5チームが、この高校年代最高峰のリーグへと昇格してきた。初昇格を果たしたのは昌平高校(埼玉)と神村学園高校(鹿児島)。近年は各種全国大会で上位進出の常連だった2校が、満を持してプレミアの舞台へ飛び込む。また、旭川実業高校(北海道)、尚志高校(福島)、米子北高校(鳥取)の3校は復帰組。いずれもプレミアには悔しい想いを残しているだけに、リベンジへの気持ちも小さくないだろう。

昨シーズンの昌平はプリンスリーグ関東で堂々の優勝。年末のプレミアリーグプレーオフも東海王者の浜松開誠館高校を倒して、悲願のプレミア参入を手繰り寄せた。今季は2年時から主力を担ってきたキャプテンのDF石川穂高、MF長準喜、MF土谷飛雅、FW小田晄平など実力者がセンターラインに残り、年代別代表にも選出されているMF山口豪太にMF長璃喜と期待の1年生も入学。大半の選手が下部組織に当たるFC LAVIDA時代から連携を築いてきたこともあって、チーム力もとにかく高い。「選手権で悔しさを味わってから、今年は日本一を本気で目指す集団に変わろうとしているので、プレミアでも優勝を目指してやっていこうと思います」と話したのは長準喜。目標はもちろん初昇格初優勝だ。

11年ぶりにプレミアへと帰ってきた旭川実業には、苦い思い出がある。初めての参加に意気揚々と挑んだ2012年シーズンのプレミアEASTだったが、18試合を戦った結果は1分け17敗。1つの勝利を挙げることも叶わず、1年での降格を余儀なくされた。以降は4度に渡ってプレーオフへと勝ち上がったものの、いずれも初戦で敗退。だが、プリンスリーグ北海道を制した昨シーズンのプレーオフでは、京都サンガF.C.U-18をPK戦で下し、約束の舞台へと帰還した。2年時からレギュラーを務めるDF庄司羽琉やFW和嶋陽佳を中心に、まず狙うのは悲願のプレミア初勝利。組織としても成長を続けてきた北海道の実力派集団は、旋風を巻き起こせるか。

今回で3度目のプレミア挑戦となる尚志だが、前回参戦時の2011年と2019年はどちらも最下位でのプリンス降格を突き付けられており、このリーグへの残留は彼らの成し遂げたい大きなミッションだ。ただ、今シーズンのチームは前評判も決して低くない。中盤にはU-17日本代表候補にも選出されたMF神田拓人、サイドには昨年のプレーオフで躍動したU-17日本高校選抜のMF安斎悠人、前線にはプロからも熱い視線を浴びているFW網代陽勇と、各ポジションに好素材を揃えており、多彩な攻撃は十分にプレミアレベル。「普段の練習からお互いに良い刺激を与えていければ、プレミアでもファイナルに行けると思っているので、しっかりそこまで行って優勝したいです」(安斎)。2023年の尚志は真剣に頂点を狙っている。

一昨年は準優勝、昨年はベスト4と、インターハイでの上位進出で存在感を示してきた米子北。初めてプレミアに昇格した2017年からは2シーズンを戦い、降格後も毎年のようにプレーオフまでは進出しながら、悔しい敗退が続いていたが、昨年は帝京高校を撃破して、5年ぶりとなるプレミア復帰を決めた。1月のU-17日本高校選抜にはボランチの位置でチームを引き締めるMF仲田堅信と、右サイドバックとして攻守に動けるDF梶磨佐志が選出。昨年からレギュラーを張るキャプテンのMF上原颯太や、新10番のFW森田尚人と戦力も充実。「3年生が上げてくれたプレミアを1年で落とすわけにはいかないので、優勝を狙います」と言い切るのは上原。粘り強さに定評のある山陰の雄は、上位進出を間違いなくその視界に捉えている。

大迫塁(セレッソ大阪)、福田師王(ボルシアMG/ドイツ)の二枚看板を擁し、全国中の注目を集めた昨年度の神村学園。選手権では準決勝でPK戦の末に涙を飲んだが、プリンスリーグ九州王者として挑んだプレーオフでは、セレッソ大阪U-18に競り勝ち、このステージへの挑戦権を勝ち獲った。今年のチームも新キャプテンのFW西丸道人、エースナンバーの14番を継承したMF名和田我空、年代別代表経験者のDF吉永夢希といった好タレントを擁し、その実力は去年以上との声も。西丸も「高いレベルのチームと戦う中でしっかり結果を残して、上位に食い込んでいきたいと思います」ときっぱり。2023年は鹿児島勢初のプレミア参戦となる神村学園にとって、新たな伝説の幕開けとなるか、要注目だ。


文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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