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サッカー フットサル コラム 2023年2月1日

マドリード戦で活躍の久保建英 「緩急の使い分け」こそ、日本選手にとっての大きな武器

後藤健生コラム by 後藤 健生
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何度か訪れたソシエダのチャンスのほとんどは久保が絡んだものであり、マドリードの猛攻を阻止して無失点で切り抜けたGKのアレックス・レミロと並んで、久保は間違いなくサンチャゴ・ベルナベウでの勝点獲得の立役者だった。

印象的だったのは、久保の緩急の使い分けだった。

たとえば、あの61分のシュート場面であれば、パブロ・マリンにボールを預けてからボックス内に進入する計算された動き。

パブロ・マリンに預ける時のパスの強さを計算して、足元でリターンパスを受けるためにゆっくりと動いて相手守備陣の裏に走り込んだのだ。早く入り込んでしまったら相手DFにつかまってしまったことだろう。絶妙のタイミングで入り込んだからこそ、あの深い位置でフリーでボールを受けられ、そのため寄せてくるリュディガーの動きをしっかりと見てシュートを狙えたのだ。

そして、69分のカマヴィンガをかわした場面。スルーパスに余裕をもって追いついた久保は、パスを足元で収める瞬間には斜め後方から寄せてくるカマヴィンガの動きをしっかり把握して、ボールにタッチする瞬間にストップ。ワンタッチで、カマヴィンガの体勢を崩して無力化されてしまった。

あるいは、前線の守備で久保がクルトワに対してプレッシャーをかけてクルトワのミスを誘って味方ボールのスローインを獲得した場面があったが、名手クルトワを慌てさせることができるのは、プレッシャーをかけに動くタイミングが絶妙だからだ。

FCバルセロナで育った久保は、バルセロナが18歳以下の選手の契約問題で制裁を受けたために14歳でいったん帰国。FC東京のU-18に所属しながらU-23のメンバーとしてJ3リーグでもプレーし、僕たちも若き日の久保のプレーを見ることができた。

久保は、当時から相手の嫌がるタイミングでプレッシャーをかけにいったり、緩急の切り替えを武器にしていたが、ソシエダの攻撃の中心として活躍する現在の久保のプレーを見ていても、15歳、16歳当時の久保のプレーぶりを如実に思い出すことができる。

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