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サッカー フットサル コラム 2022年12月6日

悩めるキャプテンの重圧。川合陽が改めて実感した仲間への揺るがぬ信頼【高円宮杯プレミアリーグWEST 清水エスパルスユース×セレッソ大阪U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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「誓梧がやっと3点目を決めてくれたので、そこでちょっとホッとしてから、プレーも落ち着き始めて、さらにボールも保持できたので、そこから4点目に繋がったと思います」(川合)。ファイナルスコアは4-1。自動降格圏から生還したチームは、結果的に清水ユースと順位を入れ替え、プレーオフへと臨む権利を力強く勝ち獲ってみせた。

もともとキャプテンをやるようなタイプではないことも、川合は自認しているという。だが、この1年で確実に遂げてきた成長は、島岡健太監督にもポジティブな気付きを与えているようだ。「陽はおとなしくて、ちょっと引っ込み思案な子なんですよ。でも、それを破ろうという自分が見えているのは頼もしいなと。やっぱり自分で何かをやろうと、自分で切り拓こうとしないとダメなんだなって、彼を見て改めてそう思わされました。自分を変えようとか、もっと自分でいろいろなことをできるようになろうという姿勢が素晴らしいですね。凄く成長したと思います」。

本人にもキャプテンとしての成長について尋ねると、少し考えてからこう言葉を紡ぐ。「統率力は以前より身に付いたかなって。あとは、経験として負け続けていたので、気持ちは強くなっていると思います(笑)。最初の頃はみんながキャプテンという感じの方がいいかなと思っていましたし、今でもその想いはあるんですけど、やっぱりキャプテンという役割を任されている以上は、自分がチームを引っ張っていかないといけないという自覚は芽生えました。ちょっとは逞しくなれていたら嬉しいですね」。浮かべた笑顔が印象的だった。

泣いても、笑っても、あと1試合。プレーオフはプレミア残留とチームの未来が懸かる重要な90分間だ。「プレーオフに負けたら、今日の勝ちも意味がないので、あと1週間、もう1つチームとしてまとまって、強くなって、来週に臨みたいと思っています」。確かな自覚の中に、溶け合った仲間への信頼。2022年のC大阪U-18が誇る逞しいキャプテン。川合陽の覚悟に桜の明日は託されている。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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