人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2022年10月7日

勝負の肝はサイドハーフの主導権争い。名古屋グランパスU-18×大津高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第17節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
  • Line

アグレッシブさが光る大津の両サイドハーフは左右兼用だ。前節の清水ユース戦では田原瑠衣が右、中馬颯太が左でスタートしたものの、前半の飲水タイムで相手がサイドハーフの左右を入れ替えたことを受け、大津ベンチも田原と中馬の位置をスイッチ。それでも2人は違和感なく高水準のプレーを続けていた。

10番を託された田原は、高いテクニックを駆使したドリブルが際立つレフティ。昨シーズンはプレミアでこそスーパーサブのような立ち位置だったが、高校選手権ではスタメン出場も多く、国立競技場での決勝も経験。今シーズンは完全な主力選手として、確かな存在感を放っている。ここまでも左利きの特権である右カットインから繰り出すスルーパスとフィニッシュが、常に相手へ脅威を突き付けてきたことを考えると、このゲームでも右サイドでのプレー時間が長いことが予想される。

田原同様に突破力が武器の中馬も、要注目のアタッカーだ。縦にも中にも入っていく積極性に加え、右足も左足も遜色なく使いこなすドリブルは、今節の対戦相手でもある名古屋U-18からトップチームへ昇格した甲田英將に似た雰囲気も持つ。清水ユース戦では後半途中に交代で退くと、代わりにピッチへ入った岩崎がゴールを決めてアピールに成功。彼らのこの試合に向けた熾烈なスタメン争いも、チームの競争力向上には好材料かもしれない。

少し前述したが名古屋U-18と大津は、第6節の延期分として9月25日に対戦したばかり。その時は熊本に乗り込んだアウェイチームが、鈴木の1点を守り切って1-0で勝利している。それからわずか2週間後に、今度は豊田の地で両雄が再会する一戦は、各ポジションでバチバチのバトルが繰り広げられるはず。その中でも特にお互いがやり合う気満々で対峙するであろう双方のサイドハーフに、是非注目してみてほしい。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ