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サッカー フットサル コラム 2022年7月27日

青森山田・小湊絆と神村学園・大迫塁。初戦敗退の涙が連れてくる絶対的な覚悟の行方

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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試合終了直後は相手選手と握手を交わすなど、気丈に振る舞っていた小湊だったが、チームで一番最後にロッカールームへと引き上げてくる時には、懸命にこらえながらもその目が赤く濡れていた。

実は後半に“幻の追加点”もあった。小湊の高い打点のヘディングがゴールネットを揺らしたものの、オフサイドという判定でノーゴール。「あの後の流れが凄く良くなかったので、アレが彼らにとっては相当ショックだったのかなと思います」とは黒田監督。そのシーンも含めて、この日の勝利の女神は彼らに微笑まなかった。

もちろんこれで終わるわけにはいかない。負けっぱなしでいいはずがない。シーズン前に小湊が口にしていた言葉を思い出す。「山田で三冠した後の代というのは今までにもないので、自分たちが何もしなくても勝手に周囲の目が集まりますし、プレッシャーが掛かるものなので、そのプレッシャーを受け止めるのではなくて、期待されているとポジティブに考えながら、その注目度をさらに上げられればいいかなと思います」。

この日の涙を、どう未来に繋げていくのか。青森山田の10番に、その覚悟が問われている。

大迫塁

大迫塁が、泣いていた。

1年時から福田師王との二枚看板として、鹿児島の強豪・神村学園高校を牽引してきた世代屈指のレフティ。今シーズンはキャプテンを任され、これまで以上に逞しさが際立ってきた。取材時には笑顔も目立つ明るい性格も魅力的。2022年の高校年代を彩るタレントであることは、今さら言うまでもないだろう。

不思議とチームは、持てる実力通りの結果を残してきたわけではない。1年時の高校選手権は3回戦敗退。2年に進級してからも、インターハイでは準々決勝でその行く手を阻まれ、再び挑んだ高校選手権では初戦で姿を消している。全国のステージでは、まだ明確な果実を手にするには至っていなかった。

今年は高校生活ラストイヤー。“二枚看板”以外にも能力の高い好選手が揃い、プリンスリーグ九州でも無敗で首位をキープ。インターハイの県予選もライバルたちを次々となぎ倒し、代表権を獲得。悲願の日本一を掲げ、真夏の徳島に確かな自信を持って乗り込んできた、はずだった。

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