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サッカー フットサル コラム 2022年7月12日

「決め切るところで決めないと難しいゲームになる、とは考えていない」。川崎フロンターレU-18・長橋康弘監督の揺るがぬ信念 【高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×大宮アルディージャU18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ストライカーの五木田季晋は、少し違う角度からその言葉を咀嚼する。「もちろんチャンスをたくさん作れればいいですけど、決め切れないのはフォワードの力不足だということには変わりないので、みんながチャンスを作ろう、作ろうとしてくれるのはありがたいですし、自分ももっとチャンスを作ることにはこだわってやっていきたいとは思うんですけど、それ以上に自分のクオリティを上げていかないとダメなのかなと感じています」。実にフォワードらしい考え方だ。

松長根悠仁

センターバックの松長根悠仁も、自分の立場を踏まえて答えてくれた。「点が入らなかったら、チャンスを作り続けるしかないと思いますし、多くチャンスを作れば、決めるチャンスもその分増えるので、監督の言う通りだと思います。付け加えるとしたら、守備のところですね。もっとしっかり守らないといけないです」。この日の失点は彼が競り負けたことも一因だった。そのことを付け加えるあたりに、ディフェンスリーダーの矜持が滲む。

ここまで首位を快走している川崎U-18は、非常に見ていて楽しいサッカーを実践している。選手間の流動性にあふれる動きから、中央からの崩しも、サイドアタックも、ショートカウンターも、あらゆる攻撃のパターンを駆使して、数多くのゴールを積み重ねてきている。

キーワードは『相手を見てサッカーをやろう』。相手のビルドアップが不安定ならば、前から果敢にプレッシャーを掛けて、ボールを奪ったところからゴールへ結び付ければいい。相手が高い位置を取るのなら、空いている背後のスペースを突けばいい。常に相手の状況を察知し、その時々で最適解を選手たちが見つけていく。ごくごくシンプルだが、決して簡単ではないことを川崎U-18の選手は、このプレミアリーグという年代最高峰の舞台でトライし、確かな結果に結び付けてきた。

ところが、この日の大宮アルディージャU18戦では、後半に入って相手が3ラインをよりコンパクトに修正してきたことで、前半はうまく使えていた“ライン間”を封じられ、やや攻撃が手詰まりに。その停滞感の中でワンチャンスを生かされ、同点弾を許す。終盤はメッセージ付きの選手交代によって、「ようやくサイドに空きがあるというところを選手たちが見つけて」(長橋監督)、ラッシュを見せたもののゴールには至らず、積み重ねてきた連勝は8でストップした。

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