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サッカー フットサル コラム 2022年4月15日

敗者の収穫。勝者の悔恨。プレミアリーグというステージで戦うことの意味 【高円宮杯プレミアリーグEAST 静岡学園高校×サガン鳥栖U-18】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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昨シーズンの静岡学園にとっての転機は、8月のインターハイ準決勝。青森山田高校にシュートを1本も打たせてもらえず、0-4という完敗を突き付けられたが、世代トップの強度をピッチで体感したことで、目指すべき“基準”を手に入れた選手たちは、日常の目線を上げ続け、チーム力を大きく伸ばすことに成功している。

そう考えれば、この日はまだリーグ戦の2試合目。納得のいかない勝利から得た教訓を生かすステージは、十分過ぎるほどに残されている。

「これを4月の段階で彼らが体感したので、それは個人としてもチームとしても良かったですね。この強度でやることで、選手たちも気が付き、練習の質が上がることで、成長のスピードが非常に速くなるのかなと思います」(川口監督)「みんなの意識次第ですけど、基準がグッと上がるかなって。課題しか出ないような試合の中でも気付ける部分もありましたし、これはさらにチームが大きくなるチャンスなのかなと思います」(高橋隆大)

敗れた中での収穫を、勝った中での悔恨を、彼らは次の日からのトレーニングにぶつけていくことができる。これこそがリーグ戦というシステムの醍醐味。それがプレミアリーグというハイレベルな環境の中で循環されていく。

トーナメントか、リーグ戦か。そんな“二択”はもう議論される時代ではない。多くの方の尽力でリーグ戦文化が確実に根付いてきた、日本の高校年代の進化を感じ取れるような、非常に興味深い一戦に立ち会えたことに心から感謝したい。

 

文 土屋雅史

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土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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