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サッカー フットサル コラム 2022年2月22日

冬季五輪で目立ったジャッジ問題。判定によって勝負が決まるのは興醒めだ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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従って、ルールを厳しくする必要があるのは当然だ。問題は、そのルールの運用法なのではないか。

各国コーチのコメントを読むと、各国ともに規定違反ギリギリのスーツを着用しているそうだ。とすれば、もし高梨選手など失格になった選手たちが規定の「2センチから4センチ」に適合しないスーツを着用していたとしても、失格にならなかった選手との違いはほんの数ミリ単位だったのではないだろうか。

だとしたら、「失格」つまり「ゼロか100か」という判定でいいのだろうか?

ジャンプ競技を見ていると、飛距離に飛形点が加算され、さらにウィンドファクターとか、ゲートファクターといった点数が加減算されている(昔は距離と飛形点だけだった)。風による影響などを排除するためだ。

それなら、スーツ違反についても減点で処理することはできないものなのか? ほんの数ミリの差で「失格」というのは厳しすぎるような気がする。

さらに言えば、スーツの測定を試合前に行えないのだろうか? そうすれば、スーツが規定違反の状態だったらその場で修正することができる。もちろん、測定後に体形が変化することはあるだろうが、そこまで追及する必要はないだろう。

たとえば、プロ・ボクシングのタイトルマッチの場合、計量は試合の前日に行われる。計量後に食事をするので、試合直前の体重は計量時とは異なっているはずだし、まして試合後に体重を図れば計量時とはまったく異なった数字が出ることだろう。

しかし、ボクシングでは前日計量をパスすれば試合は成立するのである。

ドーピング検査は問題の性質上、試合後に行う必要があるだろうが、ジャンプスーツの計測は試合開始前でいいのではないか。

現在のように各競技で競争が激しくなった以上、規定を厳しくしなければならないのは当然のことだ。しかし、審判のジャッジが勝敗を決めてしまうのでは競技をしている選手にとっても観客にとっても後味の悪いものになる。

冬季オリンピックと同時期にアラブ首長国連邦(UAE)で行われていたFIFAクラブ・ワールドカップの決勝戦でもビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)が介入した。

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