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サッカーフットサルコラム 2021年12月28日

依然として続くコロナウイルスとの戦い。スペインサッカーはどのように向き合うのか

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣

一足先に感染が爆発しているプレミアリーグでは選手の感染が相次ぎ、直近の2節で10試合が延期になり、今日（26日）ボクシングデーも3試合が延期になった。パーティや大移動が後のクリスマス休暇明けには、スペインでも同じことが起こる可能性は高い。リーガでは今のところ動員に制限はないが、ドイツのように無観客が返ってくるかもしれない。

もっとも、そんな心配と裏腹の光景がスタンドでは見られる。イングランドのボクシングデーの試合ではベンチの選手も観客もノーマスクだった。ノーマスクで歌い、飲食していた。スペインでは従来からスタンドでもマスクで飲食厳禁だったが、今後はベンチでもFFP2が義務付けられることになった。日常生活では2日前からは屋外でもマスクしないと罰金、という科学的根拠が薄い制限も加わった。

国によって、リーグによって現状認識と対策が異なり、オミクロンは危ないのかそうでもないのかわからない、というのが正直なところだ。いずれにせよ、感染爆発はほぼ間違いなく、スペインサッカーがどう影響を受けるのかに注目している。

文：木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。