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サッカー フットサル コラム 2021年11月25日

青森山田高校・宇野禅斗が教えてくれる「バランス」の意味 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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青森山田高校が得点を奪った時、スコアラーを中心に歓喜に沸く選手たちの輪の中を探しても、その男の姿はなかなか見つからない。自分が何かを伝えるべきだと思った選手を捕まえ、短い時間で伝えるべきことを伝え、その後で握手を交わして、ゴールを喜ぶ。必要な時に、必要なことを、最大限の出力でできる選手。それが宇野禅斗の持つ、唯一無二と言っていい能力だ。

「自分のストロングポイントはボールを奪えるところ」と口にするように、そのボール奪取力は高校年代の中でも群を抜いて、凄い。狙いどころを定め、一瞬で間合いを詰めると、相手のボールを力強く刈り取っていく。そのスピードと強度は、全員が圧倒的なインテンシティを誇る青森山田の中でも際立っている。

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参考にしている選手は「相手や味方との距離感だったり、ボールを奪いに行くスピード感だったり、危機察知能力はずば抜けているところがあるなと感じています」というチェルシーのエンゴロ・カンテ。確かにこの両者には重なるところが少なくない。

青森の名門で頭角を現した昨年度は、4-1-4-1の布陣を敷くチームの中で中盤アンカーを任されており、守備に半分以上の軸足を置きながらプレーしていたが、4-4-2のドイスボランチを担当することが増えた今年は、よりアタックに関わる回数も増加。「組み立てるロングボールの質だったり、サイドチェンジだったり、縦パスをガンガン入れられるというところがストロングポイントかなと思います」と自身でも攻撃面での成長を実感している。

印象的なプレーがあった。インターハイ準々決勝。東山高校と対峙した一戦で、宇野の思い切った攻撃参加が実を結ぶ。2-0とリードした後半3分。フォワードの名須川真光がポストプレーでボールをサイドに振り分けた時、チームの11人で最も前を走っていたのが宇野。田澤夢積が左サイドから折り返したクロスを、ダイレクトでゴールへ流し込む。

「今年は(松木)玖生と2トップの3枚だったり、サイドハーフの攻撃力が強力だと思っているので、どれだけ自分がディフェンスラインと前線の繋ぎ役として、攻撃の起点になれるかというのを考えていて、あの時間帯は玖生がこの間の試合でマンツーマンで付かれていて、相当疲労もあった中で、『自分が今は出ていけるかな』という判断をして、それが得点に繋がったので良かったと思います」。

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