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サッカー フットサル コラム 2021年8月18日

“十一者十一様”の魅力的な公立校集団。大津が目指すのは悲願の日本一

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ドイスボランチの一角を担う森田大智は、ボールをほとんど失わない技術の高さを誇りながら、「今日はミスも多かったし、自分では全然納得行っていないです」ときっぱり。楽しげな笑顔で仲間を評した薬師田も、ボランチ転向半年とは思えないパフォーマンスで、この日も1ゴール1アシストの大活躍。これだけそれぞれの“キャラ”が立っているチームも、そうは多くない。個人的に普段なかなか見る機会のないチームということを差し引いても、1試合を見ただけで魅力的なグループであることは十分に理解できた。

チームを強化する上で、プレミアリーグというステージを戦っていることも、見逃せない大きなポイントだ。「新チームが始まってすぐは結構ひどかったんですけど(笑)、プレミアをやっていく中で成長したというか、最初に比べたら本当に強くなっているという実感が自分たちでもあります」と森田も話したように、コロナ禍という現状もあって、順調に日程を消化できているわけではないものの、ここまで7試合を戦って4勝2分け1敗の暫定3位と大健闘。ヴィッセル神戸U-18、ジュビロ磐田U-18とJユース勢に競り勝ち、セレッソ大阪U-18には4-1で完勝するなど、年代最高峰の相手を向こうに回し、確かな成果を残してきた。

2回戦の結果を受けて、よりこれ以降の注目度も増した感のある大津だが、実はまだ日本一の座に就いたことはない。2014年の山梨インターハイ決勝では、後半終了間際まで東福岡高校相手にリードしていたものの、土壇場で同点弾を浴びると、延長戦で突き放されてまさかの準優勝。何とも言えない表情を浮かべていた平岡和徳監督(現在は総監督)の姿は、今でも強く記憶に残っている。

「この試合は良い勝ち方をしましたけど、次の試合も気を抜けないと思うので、一戦一戦戦っていきたいですし、目標は優勝なので、そこを目指していきたいと思います」。チームを束ねるキャプテンの森田はハッキリとそう言い切った。悲願の全国制覇へ。真夏の福井でスタートした大津の進撃は、果たしてどこまで。

文 土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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