【プレビュー】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2020 関東 第6節 横浜F・マリノスユース vs. 大宮アルディージャU18

横浜F・マリノスユース vs. 大宮アルディージャU18

第5節までを終えた高円宮杯JFAプレミアリーグ関東で2位に着けているのが横浜F・マリノスユースだ。5試合で7失点を喫してはいるものの、12得点はリーグ最多。アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトップチームと同じように、失点を恐れない“超攻撃的な”サッカーがこのチームの持ち味だ。

横浜F・マリノスユースの攻撃の中心はなんといっても津久井匠海だ。すでに2種契約という形でトップチームとの契約も果たしている期待の右サイドアタッカーで、その力強いドリブル突破はこのチームの大きな魅力だ。トップ下を主戦場とする中村翼が3ゴール、トップを任されている星野創輝が2ゴールを決めて得点王も狙っているが、その他多くの選手が得点を決めているところがこのチームらしさだ。2列目の川村舞弥はまだ16歳だが決定力も高く、U-16日本代表に招集されている。

サイドバックがボランチやインサイドハーフのポジションに進出して攻撃の組み立てに参加するあたりもトップチームとそっくりで、左サイドバックの仲村凌太はトップチームのティーラトンの動きとそっくりだ。

一方の大宮アルディージャU-18はなかなか勝点を伸ばせていなかったが、第5節では横浜FCユースを2対0で破って待望の初勝利。この勢いを維持して横浜F・マリノスユース戦で連勝を飾って、第7節の浦和レッドダイヤモンズユースとのダービーマッチに臨みたいところだ。

前節の横浜FCユース戦で2点目を決めた大澤朋也はこれで今季3点目。横浜F・マリノスユースの中村翼と並んで2位タイに付け、トップを走る横浜FCユースの中川敦瑛（4点）を追う。大澤は来シーズンからのトップ昇格が決定。年代別代表にも選ばれた経験があり、クラブからの期待も大きい選手だ。161センチと小柄な柴山昌也もトップ昇格を決めており、彼の天才的とも言われるドリブルにも注目したい。

大宮としては、横浜F・マリノスユースのも攻撃を何とかしのいで大澤の得点力を生かしたいところだろう。

文：後藤健生