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高校サッカーの名門 市立船橋高校
全国高等学校サッカーでは優勝5回、高校総体で優勝9回、そしてプレミアリーグの前身である高円宮杯全日本ユース選手権でも優勝1回という、まさに高校サッカー界の名門校の一つである。夏場の高校総体の優勝回数が多いことでも分かる通り、暑さの中でも戦い抜ける粘り強さこそが、約30年前にチームの基礎を築いた布啓一郎監督(現・J2松本山雅FC監督)時代以来の市船サッカーの伝統である。
現在の監督は昨年就任したばかりの波多秀吾監督だ。自身も市船の卒業生であり、しっかりとチームの伝統を継承しながら強化を進めている。昨年は、数々の実績を残した浅岡隆蔵監督の後を継いで監督に就任したばかりで、夏までは苦しい戦いが続いていたが見事に立て直して千葉大会を制し、冬の高校選手権出場を果たした。
千葉県の高校サッカーのレベルは高く、とくに同じく全国大会で複数回の優勝経験を誇る流通経済大学附属柏高校と市船の対決は全国の高校サッカーファンの注目を集める好カードだ。都市部の公立高校でありながら地元からの声援も大きく、プレミアリーグのホームゲームなどには地元のサポーターが数多く訪れて温かい声援を送っている。
市船出身のJリーガーも多い。たとえば、地元千葉県の柏レイソルやガンバ大阪で活躍した中沢聡太や同じく柏などで長く活躍した増島竜也(現在はジェフ千葉)のCBコンビが市船出身だ。一方で、J1リーグでの1試合個人最多得点記録(5点)を最初に樹立した野口幸司(当時、平塚)や柏のレジェンドともいえる北嶋秀朗といった優れた点取り屋も輩出している。
高円宮杯当時には優勝経験があるが、プレミアリーグ形式になってからは2013年にイースト3位に入ったことがあるがまだ優勝はなく、このところはすっかり中位に定着している。同じ千葉県のライバル流経大柏にはこの大会の優勝経験があるので、市船としてもぜひ取りたいタイトルなのは間違いないだろう。
今年のチームでは、昨年2年生ながらもリーダーシップを発揮し、今年はキャプテンを任されたDFの石田侑資がチームを引っ張る存在だ。また、ボランチの佐久間賢飛は、小柄ながら運動量が豊富で球際の強さを発揮するいかにも市船らしい選手である。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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