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サッカー フットサル コラム 2020年1月27日

タイトルを守った絶対王者、名古屋オーシャンズ。Fリーグ人気の拡大のために必要なものとは……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、第2戦も立ち上がりはほぼ互角の試合となった。「大分がこのままロースコアゲームを続けていけば、勝負の行方も分からなくなると思われた。

だが、12分15秒に名古屋が先制する。中盤でボールを持ったラファがピヴォのペピートに当てて、ペピートが落としたボールを速いタイミングでシュートを決めたのだ。すると、14分35分にはヴァルチーニョがキックインのボールをすばやく入れて、走り込んだ八木聖人が追加点。さらに、15分13秒にはFKからヴァルチーニョがトゥーキックで直接低い弾道のシュートを決め、名古屋は3分弱の間に3ゴールを奪って勝負を決めてしまった。大分が逆転優勝するには4ゴールが必要となったのだ。

わずかな隙を見逃さず、決める時に一気にゴールを決めたヴァルチーニョをはじめとするブラジル選手たちの勝負所を見極める眼が光った。

その後も、名古屋は焦らずにゲームを進め、セットプレーやパワープレー返しなどで着実に得点を重ね、結局第2戦は7対1という大差の勝負になってしまった。

大分が健闘したからこそ垣間見えた名古屋の勝負強さだった。

かつては、他を寄せ付けない強さを誇った名古屋だが、3シーズン前にシュライカー大阪がタイトルをもぎ取ってからは、名古屋が苦戦する場面も目立つようになった。チーム力の差は、間違いなく縮まってはいるのだろう。だが、今シーズンもやはり名古屋の強さが際立ったシーズンだった。

シュライカー大阪、ペスカドーラ町田、立川・府中アスティックスFCなど、挑戦者の顔ぶれが毎年のように変わる中で、10年以上に渡って圧倒的な強さを維持している名古屋は偉大である。だが、これはリーグ戦としては望ましいことではない。

Fリーグは、毎年のように試合方式などを工夫して試行錯誤を続けているが、観客動員数アップには苦戦しているようだ。このプレーオフでも、第1戦の観客数は1262人、第2戦が1889人。2500人以上を収容するアリーナにはかなりの空席が目立った。

最大の問題点は名古屋という絶体王者が存在し、優勝争いという興味がつなげないことだ。2位以下は混戦で、今シーズンも最後まで接戦を繰り返した3位争い(つまり、プレーオフ圏争い)は熾烈だったが、やはり人気回復のためには優勝争いが白熱しないと難しいだろう。

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