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したがってアーセナルは、残り16試合で4位チェルシーとの11ポイント差を逆転し、チャンピオンズリーグ出場権奪還が最低目標にはなる。数字のうえではもちろん可能だ。しかし、いま一度クールになって現有勢力をチェックしてみよう。計算できるDFはダビド・ルイスただひとりだ。右サイドバックのエクトル・ベジェリンは長い間ハムストリングの故障に悩み、左サイドバックのキーラン・ティアニーは、右肩の脱臼で3月中旬までの戦線離脱を余儀なくされている。セアド・コラシナツのコンディションもつねに怪しい。
冬の補強も「ローンが主になる」とアルテタが語り、本稿執筆時点ではDFをリストアップできていない。こうした状況で4位以内は至難の業だ。残り試合の勝率が5割を超えれば御の字と考えるべきだろう。
アルテタがすぐれた指導者であることは認める。ウナイ・エメリ体制下でくすぶっていたメスト・エジル、アレクサンダル・ラカゼットのプライドを刺激しながら復活に導いた。選手の配置も柔軟、かつ応用力にあふれ、機を見るに敏であることを就任後の6試合で明らかにした。いつまで経ってもノープランのオーレ・グンナー・スールシャール(ユナイテッド)とは比較にならないほどのレベルに、アルテタはすでに到達している。
ただ、彼が就任するまでに大差をつけられ、選手層では昨シーズンの上位5チーム、そしてレスターにも劣るのだから、いきなりトップ4は厳しすぎる要求だ。今シーズンは土台固め。来シーズン以降の希望を見いたせれば万々歳ではないだろうか。チャンピオンズリーグ出場権獲得を最低目標とするのは、ライバルと伍す選手層を揃えてからだ。上層部もサポーターも焦ってはいけない。成功の基準を少しだけ下げて考えた方がいい。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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