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ブラジルで開催されているFIFA U-17 ワールドカップで、日本代表はグループリーグ最終戦でセネガルを1対0で破って、「首位通過」を決めた。
日本が入ったグループDは、ヨーロッパ・チャンピオンのオランダをはじめ、ユース年代の強化が著しいアメリカやこの年代では圧倒的な強さを誇るアフリカ勢の一角セネガルが入った「死のグループ」と目されていた。
セネガル戦後のフラッシュインタビューで森山佳郎監督が自ら語っていたように「日本が首位通過するなんて、誰も思っていなかった」。その「死のグループ」を2勝1分、勝点7で首位通過を果たしたのだ。しかも、3試合を通じて無失点である。3戦を終えて無失点というのは日本だけだ(パラグアイも2戦目を終えた時点で無失点)。
実に安定した戦いぶりと言っていいだろう。
たとえば、最終のセネガル戦。セネガルは、フル代表もそうだがスピード勝負でしかけてくる嫌なタイプの相手だ。攻めていてもカウンター一発で失点する危険がある。
そんな相手に、日本チームはしっかり守りを構築した。
まず、前線の選手が相手のDFにプレッシャーをかけてパスコースを制限。中盤では展開を遅らせる。サイドの選手もしつこく相手のドリブルを追い込んで外へ誘導する。そして、最終ラインは粘り強く、簡単に飛び込まずにシュートコースを消し、最後はシュートブロックに身を乗り出す……。
もちろん、若い経験の浅い選手たちだ。いつも守備が万全に機能したわけではない。しかも、アフリカ系の選手との対戦経験も少なく、セネガルとは昨年対戦して敗れた記憶もある。
無理をしてパスカットを狙って飛び込んで裏を取られるようなシーンも皆無ではなかった。だが、そのために何重の守備網を敷いているのだ。どこかでミスが起こっても、すぐにカバーし、GKの鈴木彩艶が必至のセービングで逃れるような場面はほとんどなかった。
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